こんにちは!当ブログを閲覧頂いてありがとうございます。ブログ主です。

 

2023年も二週目に入りましたがいかがお過ごしでしょうか?

 

お正月も終わり、現実に戻りますと、聞こえてくるニュースは、「昨年に続き、物の値段が上がりますよ」という嬉しくないニュースと岸田首相の「労働者の賃金を上げる」というう掛け声だけ。

 

具体的に企業が労働者に対して賃金を上げたくなるような政策とかを提示するとかでも無く、掛け声だけでは企業側も賃金上げするわけ無いでしょうに・・・

 

物価の高騰で企業側も大変なはず。どうゆう手を打ってくるのか?

 

まさか、掛け声だけじゃないですよね岸田さん!

 

閑話休題

 

それでは本の紹介へと参りたいと思います。本日紹介する作品は、逢上央士さんの『建築士・音無薫子の設計ノート 謎あり物件、リノベーションします。』です。

いつも通りあらすじ紹介から参りますのでよろしくお願いします。

 

 

【あらすじ】

 

建築を学ぶ大学生・今西中は、在る事でモチベーションが低下して授業も休みがち。

心配したゼミの担当教授は、出席日数の補填代わりに指定する建築事務所で研修生(インターン)として働くことを命じた。早速教えられた住所にやってきた今西は喫茶店に同居する小さな設計事務所に足を踏み入れるのだが、そこでは客に対して高飛車な物言いをする女設計士に眼を見張ることになって・・・「つべこべ言わず、アナタはこの部屋にしなさい。」

果たして今西くんの研修生生活は如何に?

 

 

【解説】

 

①本作の著者は逢上央士さん

 

本作の著者は逢上央士(あいうえ・おうじ)さん。

1979年、東京都生まれの44歳。現在神奈川県在住。2012年、『オレを二つ名(そのな)で呼ばないで! 』で第3回『このライトノベルがすごい! 』大賞・優秀賞を受賞。メジャーデビュー。その後は、『なぜ異世界ダンジョンでスマホがつながるのか 竜胆遥人の迷宮攻略』『なぜ異世界ダンジョンでスマホがつながるのか~竜胆遥人の迷宮攻略』がある。今回の『建築士・音無薫子・・』は異世界ものから離れて現代劇の世界にチャレンジした作品。

 

②リフォームとリノベーションって何が違うの?

 

リフォームとは老朽化した建築物を新築の時に近い姿まで修復することで、リノベーションは既存の建築物に間取りの変更も含めて手を加え価値を高めたり、新たな価値を付け加えたりするものです。

 

 

【感想】

 

本書は、顧客の注文を唯唯諾諾と受け入れるのでは無く、顧客が密かに抱えている問題を察してリノベーションで解決する設計事務所の女経営者・音無薫子とそれに付き従うことになった建築学科の大学生・今西くんのプチミステリーの作品!です。

 

スタイルとしては一話完結の連作小説で短い時間でちょこちょこ一話ずつ読めるのがイイですね。

 

話の構成は、ちょっと高飛車気味の女設計士・音無薫子が営む街の小さな設計事務所に、リノベーションを願う顧客が来る。⇒ 音無薫子は顧客の話を聞いて彼らが密かに抱えている心の問題を看破する⇒ 顧客の元の依頼内容を無視して新たなリノベーション案を提案!⇒ 出来上がった物件の中身披露と顧客の問題の解決! それを見守る主人公の今西くんという感じで一話が完結していく。

 

在る事が理由で建築を学ぶモチベーションが下がっていた大学生の今西くん。ヒロインで雇い主の音無薫子の高飛車で「あなたの問題はコレ」と決め打ちしてくる強引なキャラクターに引きずられて右往左往。しかしリノベーションという建築手法で人の悩みの解決が出来るという事を学びモチベーションが回復していく方向で一巻は終了。

 

音無薫子の鋭い観察眼と奇抜なアイデアのリノベーションで顧客の抱えていた問題を鮮やかに解決していくというストーリーの本作。なかなかおもしろい切り口の「ミステリー作品」です。ちょっと内容がライトな感じで読み応えという面ではイマイチ感も感じましたが、ストーリーのアイデアは◎です。

 

現在、続編も出ているので、発展途上の今西くんがどうなったのか?とか、またキャラクターが立っているヒロインの音無薫子の過去は?とか、まだまだ語られていない事も多いので、続編は是非読んでみたいですね。

 

「顧客の人生を変えるリノベーションとは?」というお話の連作小説。一話を読むのにそんなに時間もかかりませんので、暇つぶしがてらにも手にを取ってみてはいかがでしょう。お薦めです。

 

ということで本日はここまで!じゃあまたね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※当ブログ記事には、Tsukaさん、Wind(ワインド)さんのイラスト素材がイラストACを通じて提供されています。