はい皆さんこんにちは!ブログ主です。

当ブログをご訪問下さいましてありがとうございます。

 

昨日、ちょっと用事で車を出したら、目的地近くに在ったイオンモール周辺の道路が大渋滞!「えっ今日なんか在ったっけ?」と思ったら、後で調べてみると11月18日~11月27日まで「イオン ブラックフライデー BLACK FRIDAY 2022」だそうだ。

 

近年「ブラックフライデー」という言葉を良く聞く様になってきましたが、意味を調べると、主に米国やカナダにおいて、その年の11月の第4金曜日を示す言葉で、その年の11月第4木曜日はキリスト教の感謝祭に当たり、その翌日は、様々な店が、感謝祭プレゼントの売れ残り一掃セールを行うそう。コレがブラックフライデー。この日は買い物客が殺到して小売店が繁盛することで知られ、特にアメリカの小売業界では1年で最も売り上げを見込める日とされているそうで、この日が年末商戦の幕開けを告げるイベントなんなんだそう。

 

でも、日本では感謝祭なんて行わないですよね?キリスト教に入信している人なんてごく少数しかいませんし・・・

 

ハロウィーンもそうですが、また理由付けてお祭り騒ぎを行いたいだけなんですね・・・

本当に呆れもんです。

これからも日本では、外国の風習をパクってお祭り騒ぎを行うんでしょうね。

 

さて今度は何の日にどんなイベントを流行らせるんでしょうか?

 

閑話休題

 

はい、それでは本の紹介へと參りましょうか。

 

本日紹介する作品は、中山七里さんの特殊清掃人です。

いつも通り、あらすじ紹介から參りますのでよろしくお願いします。

 

 

【あらすじ】

 

事務機器メーカーで働いていた秋廣香澄は突然の会社の倒産により無職の身になってしまった。蓄えもそんなに在るわけない状況で仕事を探すが一向に仕事は見つからない。そんな時、香澄は、基本給と各種手当が驚くほど高い高待遇条件の企業「株式会社エンドクリーナー」の求人を見つけ面接を受ける事に・・・

面接を無事通った香澄は、会社の事業である「特殊清掃人」という仕事に飛び込む事になったのだが、それは一人で亡くなった事故物件の現状回復作業を行うという壮絶な仕事であった・・・

 

 

【解説】

 

①本作の著者は中山七里さん

 

本作の著者は人気ミステリー作家の中山七里さん。1961年岐阜県生まれの60歳。

2009年・「さよならドビュッシー」で第8回このミステリーがすごい!大賞を受賞し作家デビュー。中山七里さんは受賞作の「さよならドビュッシー」で「明るく爽やかな音楽ミステリー」という新たなミステリーの作風を確立させました。

その後も中山さんは、定番の警察小説やリーガル(法廷)ミステリー、社会派ミステリーはもちろん、ダークサスペンス、コージーミステリーそして音楽ミステリーなど様々なスタイルのミステリー作品を次々発表し続けています。

 

②特殊清掃とは?

「特殊清掃」とは、物件に住んでいた住人が亡くなった後、故人が暮らしていた物件の現状回復を行う事です。つまり病死や事故、自殺、殺人によって亡くなった後のかなり汚れた物件の清掃、遺品整理、リフォームなどを行う仕事です。

 

 

【感想】

 

いやーまたまた中山作品に特殊な職業に就く人々の物語が誕生しました。

 

「特殊清掃人」! うわー!すごい職業で働く人をチョイスしましたね。

 

病死や突然死、自殺、殺人で亡くなった方々が住んでいた物件の清掃、遺品整理、リフォームを行う職業ですよ。

特に本作では一人暮らしだった故人が住んでいた物件の原状回復を行う様が描写されています。その描写の生々しさ、グロさ、危険さを感じさせる迫真の描写はものすごくリアル。血が染み込んだり、腐敗した人体から流れた体液により汚れ、蛆とハエがまみれる物件の様子や、強烈な悪臭が漂う事故物件を読者が体験している様な気持ちにさせられる。

 

でも、一人暮らしでその死に際を誰にも看取ってもらえない世帯はそう珍しいものではなくなってきている。実は日本において、自身の死に際を看取ってもらえないかもしれない「一人世帯」は2015年データで14%、実に国民7人に1人であるという。しかも2025年には「一人世帯」は16%に増加!実に国民6人に1人になるという。特に普段から家族や知人との付き合いが薄い一人暮らし世帯では、誰にも看取ってもらえないまま亡くなり、時間がかなり経過してから発見される事態にもなりかねない。

 

そんな現状と未来が見える中で物件の原状回復を行う特殊清掃の仕事は今後増えていくのかもしれない。ある意味切実な話なのだ。

 

そんな特殊清掃人である本作のキャラクターの3人は、原状回復の仕事を行っていく中で、故人の生き様や家族知人とどの様に相対していたかを目の当たりにする。

 

彼らはどう生き、どう亡くなっていったのか?そして故人の身内や知人は彼らの死をどう捉えどう向き合っていくのか?そんな生々しい描写を描いた本作。気持ち悪い!気味が悪い!グロい!描写には怖気づいてしまうかもしれませんが、一読する価値は在るのではないかと思わされた一冊です。

 

また本作は、中山作品なら良くある他作品からのゲスト出演というサプライズも在り!

 

是非、一読を!お薦めです。

 

 

それでは本日はここまで!じゃあまたね!

 

 

 

 

 

 

 

 


※当ブログ記事には、常夏さわやさん、ミガマヤさん、雪子さんのイラスト素材がイラストACを通じて提供されています。