当ブログをご視聴の皆さんこんにちは。ブログ主です。
今年は柿の当たり年なんですかね。親族や存じ寄りの知り合いの庭の柿は皆豊作!
ということで皆さん収穫した柿をどっさりお裾分けしてくれます。
ということで我が家は柿がどっちゃりこん!
とても食べ切れずで知り合いにお裾分けしようとすると、そのお宅も既に柿がいっぱい在りで持て余している。
そういうことってありますよね。
さてこの持て余している柿をどうしよう~!誰かもらって!
閑話休題
さあ、それでは本の紹介に參りましょう。
本日紹介する作品は、当ブログでは、お馴染みの、中山七里さんのミステリー『鑑定人氏家京太郎』です。
いつも通りあらすじ紹介から參りますのでよろしくお願いします。
【あらすじ】
民間の科学捜査鑑定センター『氏家鑑定センター』に旧知の弁護士より鑑定依頼が舞い込んだ。
鑑定するのは女子大生を3人惨殺したとされる猟奇殺人犯・那智貴彦の遺留品の再鑑定!
逮捕され裁判に掛けられた彼は2件の殺人は認めているが最後の1件は「自分は殺していない」と主張しているのだと言う。
しかも検察が主張するには、証拠を科学鑑定に掛けた時、証拠資料はすべて使用した為、現在証拠資料は残っていないと主張している。
裁判所もこの連続殺人鬼の裁判に当たっては検察寄りの姿勢だ。
相対するは氏家の古巣でもある警視庁捜査研究所!
証拠資料も無い中、氏家京太郎率いる『氏家鑑定センター』のメンバーは無事鑑定を終える事が出来るのか?
【解説】
①本作の著者の中山七里さんとは?
本作の著者、中山七里さんは、1961年岐阜県生まれの60歳。
幼稚園の頃から本を読む子供で小学生の頃にはシャーロック・ホームズやアルセーヌ・ルパン等のミステリーを読んでいた読書家。
中学生には著名なミステリー作品は軒並み読破。高校生になり自身で創作したいと筆を取った。
大学時代「謝罪」というタイトルで応募した作品が江戸川乱歩賞の予選を通過したが二次選考で落選。その後就職に伴い一時創作から離れたが2006年、20年振りに一念発起して創作を再開。
2009年『さよならドビュッシー』にて第8回このミステリーがすごい!大賞を受賞し48歳でメジャーデビュー!この時の『さよならドビュッシー』が「明るく爽やかな音楽ミステリー」という新たなミステリーの作風を築いた。
以後、警察小説、ダークミステリー、リーガル・サスペンス、社会派サスペンス、コージーミステリーなど数多くのミステリー作品を提供してくれている人気ミステリー作家さんです。
【感想】
おっ!また中山七里さんのミステリー作品に新たなキャラクターが加わりました。
今度は民間の科学捜査研究所!の所長さんである氏家京太郎!
刑事裁判においては弁護側の鑑定人ですね。科学捜査によって事件の証拠を再鑑定する人達です。他にも遺産相続の遺書の筆跡鑑定とか交通事故の現場の再鑑定をする民間の会社ですね。
そんな科学捜査研究所に務める彼らは、所長の氏家も含め皆、元警察の鑑識係出身!警察を辞めた後、氏家のヘッドハンティングで入った精鋭達。
当然古巣である警察の鑑定係とは犬猿の仲というかライバル関係にあたります。そこには氏家京太郎とライバル関係にあった人物も!
こういう対立軸がはっきりしている物語は読者に判りやすく読みやすくていいですねぇ。
捜査資料は全量使い果たし残っていないという不利な状況での事件鑑定という主人公側に不利な状況も物語的に「胸熱」なのでなおおもしろい!
もちろん、中山作品では定番の、他作品からの出演者、今回は『ヒポクラテスの誓い』シリーズから法医学教室の光崎教授もゲスト出演!
そしてラストには中山作品らしい「驚愕の事実」も発覚して!と、いやー楽しく読ませていただきました。
ここの所胸が詰まる感じのサスペンス作品ばかり読んでいた感じだったので、スッキリ爽快に読み終えたので気が晴れました。
ということで「勧善懲悪」的スッキリとしたオチのサスペンスを読みたいなら本作を読むべし!お薦めです。
※当ブログ記事には、minastock illustさん、楠(kusunoki)さん、マックkazuさんのイラスト素材がイラストACを通じて提供されています。