当ブログをご覧になっている方々こんにちは!ブログ主です。

 

うわーもう10月の最終週の日曜日ですよ。

2日経てばもう今年は後2ヶ月となります。

 

まじか!

 

そういえばだいぶ日が暮れて暗くなるのも早くなったし、朝晩もだいぶ冷え込む。

 

時間の経過が早く感じる。

 

いや、そういうことを言うのが老人だということ。

 

とにかく今年も大して成長出来てない気がする。

 

うーん。今年も残り少なくなる中、もう少し頑張ってみるかなぁ・・・

 

閑話休題

 

はい!それではいつもの様に本の紹介へと参りましょうか。

本日紹介する作品は、大門剛明さんのミステリー小説、雪冤です。

いつもの様にあらすじ紹介から参りますのでよろしくお願いします。

 

 

【あらすじ】

 

十五年前の京都、男子学生と若い女性が殺された。現場から逃走したと思われる犯人は直ぐに捕まり、凶器は見つけられなかったものの、物的証拠が確保され裁判に掛けられた容疑者には3年前「死刑」で結審した。

 

元弁護士の八木沼悦史は死刑囚になった息子慎一の無実を信じ一人再審を訴える活動を続けていた。

だが息子は無実を世間に訴えるも逮捕以来一度も父である自分とは面会に応じず担当弁護士に無実を訴える手記を手渡すのみ。

 

一方姉を殺された被害者の妹沢井菜摘には真犯人を名乗るメロスなる者から電話が掛かってきた。メロスは悦史に自首の代償に5千万円を要求するのだが・・・

 

果たして事件の真相は?悦史と担当弁護士は真実にたどり着けるのか?

また真犯人を名乗るメロスの思惑とは?

 

 

【解説】

 

①この作品の著者は大門剛明さん。

 

この作品の著者は大門剛明(だいもん たけあき)さん。1974年三重県生まれの48歳。

2009年「雪冤」にて第29回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をダブル受賞しメジャーデビュー。以後、社会派ミステリー、リーガルミステリー、ホラーミステリーなどミステリー分野の作品を主に発表している作家さんです。

 

 

【感想】

 

本作は、死刑制度に否定的な傾向が伺える著者が書かれたミステリー作品です。

 

息子の無実を信じ懸命に再審を訴える元弁護士の父親が主人公。

 

そして鉄格子の中から無実を訴えながらも頑なに父親との面会を拒む死刑囚の息子。

 

何故、息子は父親と面会しないのか?という謎を残し、場面は変わり、殺された被害者の妹の元に真犯人を名乗るメロスなる人物から電話連絡が!メロスは5千万円で自分は自首をすると言う。

 

キャラクターも揃い、怪しい展開にウキウキしながらもストーリーを先に進めていくと、主人公である死刑囚の父親と被害者の妹の接触、そして真犯人探しが進んでいく。

 

そして事件の謎解きと真犯人探しの果てに判った新たな残酷な事実とは?

 

ラストのどんでん返し的展開とある人物の使命感からくる壮絶な決意が見もの。

 

重厚で込み入った展開、重いテーマの作品ではあるが読み応え十分あり満足。

 

そして死刑制度に対する著者の想いとは?

 

死刑制度についてもう一度沈思させられた一作。お薦めです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※当ブログ記事にはK-Factoryさん、ニッキーさんのイラスト素材がイラストACを通じて提供されています。