当ブログ記事を訪問くださっている方こんにちは!ブログ主です。
先日、秋も深まりだいぶ寒くなってきたので、冬支度がてらにこたつを引っ張り出してきたら、電源が壊れて暖かくならない。
そこで、天板もだいぶ汚れて傷ついていたので、新しいのを購入することに。
そこでマイナンバーカード造る時にもらったマイナポイントをキャッシュレス決済の「PayPay」のポイントとして受け取ってあったのを利用してコレで支払う事に。
「PayPay」は自社系列の通販サイト「Yahoo ショッピング」でも利用できますが、Amazonでも利用可なので双方で検索をかけ、よさげな品を見つけたのでAmazonの方でお買い物。
無事手元に来てルンルン気分でいたが、ふと喜びも冷めて、「でもコレって自分の払った税金を使った政策によるもんなんだよなぁ」と思った次第。
それでも「どうせ払った税金で行われる補助金?政策なら使わにゃ損」と開き直って早速電源ON!
あー暖かい!でもこんな事しないと電子化が進まない日本の現状はおー寒い!
閑話休題
では本日も本の紹介へと参ります。
本日紹介する作品は、真保祐一さんのミステリー小説
『おまえの罪を自白しろ』です。
いつも通りあらすじ紹介から参りますのでよろしくお願いします。
【あらすじ】
ある日、埼玉県で3歳の幼女が誘拐された。
3歳の幼女の祖父は政府与党の大物代議士宇田清治郎。
豪腕でやり手の宇田は地盤の埼玉県に数多くの公共工事を引っ張ってきた実績があるものいろいろ疑惑も囁かれている人物。
そんなやっかいな人物の孫が誘拐され緊張が走る埼玉県警の捜査陣。
早速、権力を使い、警察庁官僚や国家公安委員長を動かし強力な捜査体制を引かせる宇田。
そんな時、犯人から前代未聞の要求が届けられた。
「記者会見を開いて、おまえの罪を自白しろ。今まで政治家として犯してきたすべての罪を、だ」タイムリミットは明日の夕方5時。
「総理の友人に便宜を払うため、国交省や県に圧力をかけたのではないか」と囁かれる宇田の動向に、政府与党には激震が走り、何やら雲行き怪しい。
保身のための駆け引きを模索する官邸サイドと戦う宇田一族。
タイムリミットが迫る中、宇田一族はどう行動するのか?・・・
【解説】
①本作の著者は真保祐一さん。
本作の著者は真保祐一(しんぽ ゆういち)さん。1961年東京生まれの61歳。
高校卒業後アニメーターを目指しシンエイ動画に入社し仕事をしていたが、仕事の傍ら小説の執筆を行い始めた。
1991年、書き上げた『連鎖』が江戸川乱歩賞を受賞。シンエイ動画を退社して小説家に転身した。
デビュー間もないころは売り上げが芳しくなく、生活に困窮したが徐々に作品が認められる様になり著作が各文学賞の候補になり始める。
1995年 『ホワイトアウト』で第17回吉川英治文学新人賞受賞。
1997年 『奪取』で第10回山本周五郎賞受賞、第50回日本推理作家協会賞(長編部門)受賞。
1998年に『奇跡の人』が読売テレビ制作・日本テレビ系列でドラマ放映。
2000年に『ホワイトアウト』が織田裕二主演で映画化。
2006年 『灰色の北壁』で第25回新田次郎文学賞受賞。
2009年映画『アマルフィ女神の報酬』の脚本に参加。その時の原案を元にストーリーを変え小説『アマルフィ』を執筆発表。
主に推理小説・サスペンス小説を手掛けるが近年は時代小説や経済小説にもチャレンジする作家さんです。
【感想】
幼女誘拐犯の要求が「幼女の祖父である大物代議士の罪の自白だった」という衝撃のストーリーの本作。
犯人は「正義感」で行っているのか?それとも政界における権力闘争絡み?などと想像を膨らませながら読んでいくと、誘拐事件で揺れる政治家一家とその政治家にあれこれ喋ってほしくない現職の総理大臣周辺、更に次期総理大臣を狙う者やらがざわめき、政治闘争劇が主体になっていた。
その分、誘拐事件の捜査や事件の謎解き、誘拐された幼女の安否など事件そのものへの関心がイマイチ薄れさせているのがちょっと残念!
それでも政治闘争やマスコミの追求にどう対処するのか?刻々とタイムリミットが迫る中、人質になった幼女の奪還と政治家一家の破滅回避に懊悩する宇田一族の様子は手に汗握るおもしろさである。
そして宇田一族が下した決断がまた心憎い。「清濁併せ呑むのが政治家だろ。」的な政治家一家がどう危機回避に動いたのか?が本当に見もの。
更に犯人がこの誘拐事件を起こした動機にもニヤりとさせられた。
いやーおもしろい。お薦めです。
ということで本日はここまで。じゃあまたね。
※当ブログ記事にはnihaさん、東京イラストレーションさんのイラスト素材がイラストACを通じて提供されています。