当ブログをご覧になっている皆様こんにちは!ブログ主です。
秋もだいぶ深まってきましたね。
今週我が家では、親戚のお姉さんが軽トラで「家んとこで穫れた芋持ってきたで・・」とさつま芋をどっさり持って来てくださいました。
その日我が家では、早速持ってきてもらったさつま芋を天ぷらにしていただきましたが、自分いつも思うんですが、
さつま芋の天ぷらってコレってご飯のおかずなんでしょうかね?
いや、昭和時代なら芋の甘みも薄いですし何となく「おかず」で良かったんでしょうが、令和にもなると、さつま芋の品種改良も進み、プロの農家が作った芋が甘いこと甘いこと。コレってもうスイーツでは?と甘いさつま芋の天ぷらを食べて思った次第。
皆さんは、どう思いますか?
閑話休題
はい、それでは、本の紹介へと参りましょうか。
本日紹介する作品は、前々回、前回、に続き、東野圭吾さんの作品です。
またか! orz と思われるでしょうが、久しぶりに東野圭吾さんの作品読みましたらつい止まらなくなりまして・・・
ということで今回も東野圭吾さんで!ガリレオシリーズ最新作!
透明な螺旋のご紹介です。いつも通りあらすじ紹介から参りますのでよろしくお願いします。
【あらすじ】
房総半島沖の海上で男の射殺遺体が見つかった。
失踪人届けを調べていると、届けが出ていた上辻亮太だということが判明。
捜査一課は、届けを出した同居人の島家園香に事情を聞く為住まいを訪れるが、園香は失踪!捜査陣が調べると初老の女性絵本作家と逃亡している節が・・・
件の絵本作家について調べを進めていた捜査一課係長・草薙は、自身の友人である湯川学が件の絵本作家と繋がりがあることを知り、横須賀の両親の元で暮らす湯川学に会いに行くのだが・・・
【解説】
①著者は大人気推理作家の東野圭吾
本作の著者は、大人気推理作家の東野圭吾さん。1958年大阪生まれの64歳。
1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞受賞でメジャーデビュー。
1999年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞受賞
以後毎年作品が各文学賞候補に挙がる
2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞受賞。第6回本格ミステリ大賞(小説部門)受賞
2008年『流星の絆』で第43回新風賞受賞
2012年『並木屋雑貨店の奇蹟』で第7回中央公論文学賞受賞
2013年『無幻花』で第26回柴田錬三郎賞受賞
2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞
と数々の名だたる文学賞を受賞し、その作品が毎年行われるミステリーの人気ランキングで常に上位に取り上げられる日本を代表するミステリー作家さんです。
②『ガリレオシリーズ』とは?
『ガリレオシリーズ』とは、東野圭吾さんの描くミステリー小説シリーズ。
「天才物理学者・湯川学が大学で同期だった友人で警視庁の刑事・草薙俊平から依頼を受けて難事件の犯行トリックを解き明かしていく」というストーリーのミステリーシリーズで短編集と長編作で構成されている。
2022年10月始めの段階での作品は!
・探偵ガリレオ(短編集)
・予知夢(短編集)
・容疑者Xの献身
・ガリレオの苦悩(短編集)
・聖女の救済
・真夏の方程式
・虚像の道化師 ガリレオ7(短編集)
・禁断の魔術 ガリレオ8(短編集)
・沈黙のパレード
・透明な螺旋
また本シリーズのいくつかの作品は福山雅治さん主演でテレビドラマ化、映画化されていて本作も映画化され現在公開中です。※2022年10月16日時点
【感想】
はい、三週間連続で東野圭吾作品です。スミマセン!どうしてもハマってしまって・・・
ということでガリレオシリーズ最新作「透明な螺旋」です。
ちょいとネタバレ気味なんで詳しい事を知りたくない人はこの先を読まない様にしてね!
今作も相変わらず事件の筋読みがすごい湯川学だが、いつもの科学的トリックの種明かしが無いのには驚いた。というか、容疑者が凝った殺害方法で捜査陣を煙に巻く「ガリレオ」シリーズの特徴付けが無いじゃない。
これでは単に何処にでもある普通の推理小説となってしまう。
その点、は全く不本意で、正直、本作を当ブログでお薦めするのを躊躇した。初見で本作を読まれる方にコレが「ガリレオ」シリーズのスタイルだとは思ってほしくないからだ。
ではその事を知りながら、当ブログで本作を紹介したのは、「ガリレオ」シリーズの主人公である湯川学の家族関係と生い立ちががっつり紹介されているからだ。
これまで、クールで天才的な大学教授・湯川学のプライベートは謎で、特に家族関係とかは語られて来なかった。それが本作ではバッチリ公開されている。
ファンの間では、「ミステリアスな湯川の生い立ちを公開されないほうが良かった」という意見もあるようだったが、自分は湯川の人間臭さが出てきて物語に深みが増してきた感じがあるので肯定派。
前巻もそうだが、初期作品の若さと才気に溢れクールに人と接し鮮やかに事件のトリックを暴いていく感じから、年を経て人生経験を積んで角が取れ人間味を増した湯川学の姿に変化してきた「ガリレオ」シリーズ。好みは分かれるであろうが、自分は肯定する。
そして湯川の変化は、『容疑者Xの献身』にて友人の志を不意にしてしまった痛恨の念を持ってからのものであると思う。
あそこから、時に湯川は事件の真相を全て暴露せず、黙する様になった。
今回も然り。
そして今回、湯川の生い立ちに関わる大事な人との再会があった。
このことが更に湯川の人間性の円熟にプラスとなっていくのだろうと思える一作。
正直事件自体はあまり捻りもない、そこらへんにある推理小説によく使われる動機のもので意外性も無しだし、殺害方法に意表性もあるトリックがあるのでもないので、本シリーズ初見の方にはあまりおもしろく無いかもしれないが、「ガリレオ」ファンとしては、湯川の生い立ちが語られた事でなんとかリカバリー出来た感じ。
ここらへんが評価が分かれると思うのだが、「ガリレオ」ファンなら是非読んでみてほしい一作でした。
ということで本日はここまで!じゃあ次回また!
※当ブログ記事には、歩夢さん、ひよりんこさんのイラスト素材がイラストACを通じて提供されています。