はい、こんにちは!ブログ主です。読者の方はいかがお過ごしでしょうか。

 

8日、歴代最長の70年にわたり英国君主の座にあり、国民の敬愛を集めていたエリザベス2世女王が亡くなりました。御年96歳の大往生でした。

 

後を継ぎ新国王になったのは息子のチャールズで72歳。

 

エリザベス女王の在位が長かったのでこのお年で後を継ぐことになった。

正直この方の在位期間は短いものとなるでしょう。

 

まあ自分はこの方にあまり良い印象を持っていないので在位期間が短くとも構わないのですが・・・

 

それにしても後継者へのバトンタッチのタイミングは難しい。

 

日本は前の天皇陛下が自らの意志により退位できたから良かった。それでもかなりのお年になってからであったが・・・

 

英国の王家の仕来りがどうなっているのか判らないが新国王へバトンタッチしたもののこのお年から激務をこなすのは大変だろう。無難に次世代に継ぐのが最大の役割となるのかな?

さあ、この変化(チェンジ)で英国はどう変わるのか?

 

閑話休題

 

はいそれでは本の紹介へと参りたいと思います。

 

本日紹介する作品は、堂場瞬一さんの人気警察小説シリーズの一つである、

 

『警視庁犯罪被害者支援課』シリーズの最終巻である『チェンジ 警視庁犯罪被害者支援課(8)』です。

 

いつも通りあらすじ紹介から参りますのでよろしくお願いします。

 

 

【あらすじ】

 

その日、警視庁犯罪被害者支援課の村野秋生(むらのあきお)は元恋人で「被害者支援センター」の西原愛との打ち合わせを終えランチを何処で取るか?思案しながら西早稲田周辺にいた。

 

すると突然村野のスマホにコールが!東新宿駅周辺で通り魔事件発生とのこと。

 

早速愛と別れ現場に急行した村野だったが現場では通り魔に負傷させられた被害者から強引に話を聞こうとする捜査一課の追跡調査係の沖田の姿が!慌てて彼を制する村野。

 

迷宮入り事件の再捜査が仕事の沖田が、なぜ現場に?

 

以後もしきりに通り魔事件の被害者から情報を得ようとする沖田。通り魔事件の背後に何があるのか?いつしか通り魔事件の背後にあるある事件の事を沖田と共に探る羽目になった村野。

 

そんな沖田と村野の事をしきりに警戒する捜査本部と一課の連中!果たして通り魔事件の裏にあるものとは・・・

 

 

【解説】

 

①本作の著者は当ブログの常連でもある堂場瞬一さん。

 

本作の著者は、堂場瞬一さん。1963年茨城生まれの59歳。

大学卒業後の1986年読売新聞東京本社入社。社会部記者やパソコン雑誌編集者を務めるかたわら執筆活動を行い、2000年スポーツ小説の『8年』にて第13回小説すばる新人賞受賞でメジャーデビュー。2012年読売新聞東京本社退社。以後執筆活動を精力的に行い、スポーツ小説、警察小説多数を世に出している作家さんです。

 

著者の代表的警察小説には、

『刑事・鳴沢了』シリーズ

『警視庁失踪課・高城賢吾』シリーズ

『警視庁追跡調査係』シリーズ

『アナザーフェイス』シリーズ

刑事の挑戦・一之瀬拓真』シリーズ

そして本シリーズの『警視庁犯罪被害者支援課』がある。

 

②『警視庁犯罪被害者支援課』とは、どんな話?

 

『警視庁犯罪被害者支援課』とは著者の堂場瞬一さんの人気警察小説シリーズの1つです。

話のあらすじは、国民から犯罪被害者へのケアが足らないと指摘された政府・警察庁は国民からの批判を躱す為に全国の警察本部に犯罪被害者支援の課を創設することを迫った。警視庁でも新たに犯罪被害者支援課が創設された。

 

そんな新たな部署に異動させられてきたのは、かつて捜査一課で犯人を追っていた村野秋生(むらのあきお)。ある事件で負傷し足を痛めた彼も「犯罪被害者」の一人。

 

そんな村野は時に身内である警察の捜査課を敵に回してでも、犯罪被害者支援とは何をすればいいのか?と自問自答し手探りで実績を積み上げていく。

 

そしてその過程で事件捜査にも巻き込まれて行くというお話です。

 

 

【感想】

 

本作で『警視庁犯罪被害者支援課』シリーズも8作目。そして本シリーズも最終巻です。

 

犯罪被害者支援課での勤務も長くなった村野。犯罪被害者に寄り添う支援課の仕事はデリケートで被害者に気を使うので徐々に心身に疲れが貯まってくる。

村野にも自覚があまり無い中、澱が貯まるかの様に疲れが見える。

そんな様子を見て取ったのが、著者の警察小説シリーズの一つ、『警視庁追跡捜査係』の主人公・沖田大輝(おきただいき)。

彼は村野の様子を心配して、気分転換がてらに自身の捜査に村野を巻き込む。

その事件とは8年前に起こった未解決事件である「江東区北砂の商店街で起きた強盗殺傷事件」!その事件に繋がるであろうと沖田がマークしていた人物が通り魔事件に巻き込まれ負傷したのだ。

8年前の強盗殺傷事件と通り魔事件には関係があるのか?事件の謎を追う沖田と村野!そんな時、沖田と村野を監視する輩が・・・果たして彼らを見張る者とは?

沖田と村野の捜査に冷淡で彼らを避けようとする捜査本部と捜査一課の態度も不審?読んでいて警視庁内の不祥事か失態の影がチラツキ不穏な感じしかしない。

しかも今回村野は犯罪被害者支援の仕事を離れて沖田と事件捜査に邁進!犯罪被害者支援課のメンバーとの絡みが少なく、ほぼ沖田と行動。それに『アナザーフェイス』から捜査一課に復帰した大友鉄がゲスト出演。堂場瞬一さんの警察小説は他のシリーズからキャラクターがゲスト出演することが多いけど今回はほぼゲスト出演者との共演!ある意味豪華だけど、イジワルく考えると『犯罪被害者支援課』シリーズをやり続けるネタも尽きた感じもする。ここらへんでこのシリーズを締めるのも仕方ないかと納得。まあ作品内ではまたもや身内を庇う警察組織内の不穏な雰囲気を感じさせ捜査が進行していく様には読んでいて緊張感を感じさせてくれたので内容的にはなんとか及第点かな。

堂場瞬一さんの警察小説が好きな方なら読んでおいていいかも。逆にこのシリーズをよく知らない人が読んでも面白くないかもね。

とにかくラストの締め方もあんまり上手くない気がしますが堂場さんの警察小説読みなら読んでみてください。

 

ということで今回はお薦め出来るとも出来ないとも言えない感じですがこれでご勘弁を!ということで本日はここまで!じゃあまたね!

 

 

 

 

※当ブログ記事にはkazukiさん、minokikakuさんのイラスト素材がイラストACを通じて提供されています。