皆さん、こんにちは!ブログ主です。

いやー梅雨ということで、毎日じめじめ蒸し蒸しして不快指数上昇気味。

 

ということで先日遂にエアコンを使い始めようと思い、その前にお掃除ってことで、エアコン本体上部を脚立を使って確認してみると、エアコンの上に埃が薄っすら積もっている。

まあ一年使っていないとそうなるよね。自分夏しかエアコン使わないし。

 

そこで先だって購入したハンディータイプの掃除機で埃を吸引しようとしたら天井とエアコンの隙間があまり無くて隅の方とか上手く吸えない感じに・・・

 

それなら「クイックルハンディー伸び縮み」を使ってお掃除しようと思ったら吸着シートが使い果たしちゃって無い!

 

で、我が家から直ぐの所にあるドラッグストアに吸着シートを買いに小雨の中徒歩で出かけたら、帰りに道路の水たまりを車が勢いよく通過した際、水を跳ね掛けられパンツがビッショリでオーマイガー!

 

いやーなんかツイてない感じになっちゃいました。ガックシ!orz

 

閑話休題

 

さあそれでは本の紹介へと参りましょう。

 

本日紹介する作品は、似鳥航一さんの人情スイーツサスペンス?作品、

『お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂』 です。

いつも通りあらすじ紹介から行くのでよろしくお願いします。

 

 

【 あらすじ 】

 

東京、浅草の一角、街並みに溶け込むかの様に佇む和菓子屋『栗丸堂』。その店を最近受け継いだ若き主人・栗田仁は受け継いだ店の客離れに苦しんでいた。

そんな仁の様子を見かねた仁の知人で近所の喫茶店のマスターが一人の女性を紹介してくれた。

葵という長く綺麗な黒髪の謎の女性はマスターによると『和菓子のお嬢様』と言われる程の和菓子通らしい。

ちょっと人見知りのほんわか女性の葵に客離れの悩みを打ち明けた仁。

すると葵は店の看板である餡を造る所を見せて欲しいと仁に頼み。彼の餡造りを見るやいなや原因を突き止める。果たしてその原因とは?・・・

 

 

 

【 解説 】

 

①本作は、スイーツ飯テロ+人情ドラマ+プチミステリー の人情ドラマ作品です。

 

『人は様々な悩みを抱えて生きている。』本作は様々な悩みを抱える人々を和菓子によって解決を図るという人情ドラマ的な連作小説です。

 

作品の各話は、キーとなる和スイーツが題名となっていて、その和スイーツに絡めた謎を解くことで悩みを持つ人々の屈託を解消していくというプチミステリー仕立てのお話となっています。

 

今巻の各話の題名は・・・

1.豆大福 2.どらやき 3.干菓子 となっています。

 

②本作はメディアミックス作品となっていてコミック化もされています。

 

本作『お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂』の既刊は5冊。

その後継作品である『いらっしゃいませ 下町和菓子 栗丸堂』も既刊5冊が発表されています。

そして『お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂』はコミックス化もされていて3巻まで出ています。

 

【 感想 】

 

本作は「様々な悩みを抱える人々」を悩みに絡む和菓子の謎を解くことで解決するという人情話+和スイーツ+プチミステリーという人情ドラマ作品です。

 

実は、本作一巻を読んだところ、正直あまりおもしろく感じられなかった。

「えっ」おもしろくない作品をお奨めするの?と思われるかもしれませんが、2巻、3巻と読んでいくにつれ徐々におもしろく感じられる様に・・・

 

正直この作品、設定がイマイチ微妙なんですよ。主人公の栗田仁は20前の若者。小さい頃から店に出入りして和菓子造りは見ていたものの、高校を卒業する段になって「店を継がない」と大学に進学する。しかし両親が事故で他界したことで、一転店を継ぐと一念発起!大学を休学してあらためて製菓学校に行き技術を学び直し、店を継いだ!という流れ。そんなまだペーペーの彼の事を、「腕の立つ和菓子職人」と記述している。しかも後を継いだ和菓子屋は閑古鳥が鳴いているにも関わらず、作業場には彼より若い職人を雇い入れていて、更に和菓子屋はテイクアウトの店売りのみならず甘味処も併設し女性一人を雇っている。主人公と従業員2人の計3人の生活を賄っているとか、設定がガバガバな感じが・・・

 

もちろん主人公の仁より2歳程年上の様な「葵」も、その年で「和菓子に精通している」という設定もどうかな?という感じ。

 

そんな違和感を抱えながら、人情話的なお悩みを和菓子の謎解きを持ってゆる~く解決!とかいうお話にイマイチ乗り切れなかった。
 

そんなこの物語も2巻、3巻と読み進めるにあたってこの作品世界に馴染んでいき、おもしろく感じられる様に。著者も探り探り物語を書き進め巻が進むに連れ世界観が固まっていった感じがする。なのでお奨めするのは1巻のみならず5巻まで読みきった評価と思ってください。

 

ということで1巻より2巻の方が、2巻より3巻の方が、という感じでじわじわ旨味が感じられてくるスイーツテロ系人情ドラマ作品。何処かで見かけたら一度手に取ってみてください。

 

 

 

ということで本日はここまで!じやあまた!

 

 

※当ブログ記事には、mabaeさん、onikuoさん、imacveryさんのイラスト素材がイラストACを通じて提供されています。