当ブログをご覧になっている読者さんこんにちは~
GWも後半となりますが皆さんはどうお過ごしでしょうか?
自分は前回でも触れていた通り読んでいなかった本やWeb小説を読書三昧!・・・と言いたいところでしたが、家族から「買い物に行くので車出して!」「庭の草むしりして!」「あそこが壊れているから修理お願い!」などを頼まれ、読書の時間がなかなか取れず「三昧」までいっていません。
まあそれは、日々やるべき事を後回しにしてきたツケが回ってきているということ。仕方ないですね。
まぁ、それでもこれだけ連休が続くのですから、それなりに読書の時間は取れてはいるのですが・・・ 残りの休み期間でどれだけの作品が読めるのか? できるだけ読書時間を作って楽しみたいですね。
閑話休題
それでは本日も本の紹介へと行きましょうか。
本日はライトノベル作品から~ 蝉川夏哉 さんの 異世界居酒屋「のぶ」 の姉妹作品 異世界居酒屋「げん」 を紹介したいと思います。
いつも通りあらすじ紹介から行きますのでよろしくお願いします。
【 あらすじ 】
東王国オイリアの王都ラ・パリシィアの教会で一番下っ端の侍祭を務めるジャンは教会で雑用仕事を行っているが気を回しすぎる性格で混乱しミスばかり。今日も貴重な薬草を焚き火で燃やしてしまい罰として聖堂や側溝、屋根裏部屋などを一日中掃除して周り食事もしていない。「自分はこの仕事が向いていないんじゃぁ・・・」と落ち込む最中、噂話になっていたオイリア市街に現れるというキツネに誘われて付いて行った先には異国風の佇まいの食事処と温かい光。そして美味しそうな匂いが!・・・誘われる様に入った店内には寡黙に佇む店主の姿が!腹を透かしているのを見透かされ提供された料理を味わった瞬間、ジャンの胸がポッと温かくなるのだったが・・・
【 解説 】
①本作は蝉川夏哉のライトノベル『異世界居酒屋「のぶ」』の姉妹作品です。
本作は、なろう系Web小説の異世界グルメ小説の大ヒット作品『異世界居酒屋「のぶ」』のスピンアウト姉妹作品です。
②『異世界居酒屋「のぶ」』ってどんな作品?
『異世界居酒屋「のぶ」』は、蝉川夏哉 さんのWeb小説「小説家になろう」発のライトノベル作品。累計発行部数は2021年2月時点で400万部超え、メディアミックス展開で、漫画化、アニメ化、実写ドラマ化も果たした大ヒット作品です。
話のあらすじは、突如、異世界の中世ヨーロッパ風の国「帝国」の古都アイテーリアの市街と店先が繋がってしまった京都に店を開く居酒屋「のぶ」。
困惑しながらも店主の矢澤信之と給仕の千家しのぶはこのまま店を開くことに。
突如現れた異国風の居酒屋に驚いた古都の民も店先から漏れる温かな光と美味しそうな料理の香りに誘い込まれ異国の食事と酒を楽しむ。
いつしか市民から貴族、王族にも知れ渡った店には「のぶ」の美味しい料理と酒目当ての客が詰めかけるのであった・・・というもの。
「のぶ」は、異世界の古都を舞台にその世界に住む住民の抱える悩みや生活模様、人情を異世界と繋がった日本の居酒屋を通して映し出す飯テロ系ライトノベル作品です。
「小説家になろう」異世界居酒屋「のぶ」ページ ↘
③異世界居酒屋「げん」とは?
異世界居酒屋「げん」とは、異世界居酒屋「のぶ」のスピンアウト作品で、原作・蝉川夏哉、画・碓井ツカサさんで、コミック作品として発表されました。その後2022年4月小説版が刊行されました。
物語は、居酒屋「のぶ」と繋がった帝国(ルーオ)の西隣の大国・東王国(オイリア)の王都ラ・パリシアに繋がった居酒屋「げん」。店主の葦村草平は事情により一時は店を閉めようと思っていたが、店が異世界に繋がり、そこの住人が美味しそうに料理を楽しむ姿を見て店を続ける事を決心する。そんな父親の決意を聞いて焦ったのが店主の娘のひなた。実は店を閉める父親からひなたの恋人に店を売ってもらおうと考えていたからだ。突然の決断変更に恋人を連れて店に乗り込むひなた。しかし彼女らの目に映ったのが店が異世界と繋がった中、店を切り廻す父の姿。混乱の中父親に詰め寄るひなただったが、ひなたの恋人・榊原正太郎は店の手伝いを申し込むのだった・・・果たして異世界に繋がった居酒屋「げん」は王都・ラ・パシリアの住人の腹と心を満たす存在になれるのか?というお話の始まりです。
【 感想 】
本作は解説でも述べた様にWeb小説「小説家になろう」発の異世界グルメ系ライトノベル作品「異世界食堂」に続く大ヒット作品『異世界居酒屋「のぶ」』の姉妹作品です。
本作は『異世界居酒屋「のぶ」』と同じ中世ヨーロッパ風異世界と同じ異世界を舞台としていて。居酒屋「のぶ」が繋がっている帝国の西隣りにある大国・東王国(オイリア)の王都ラ・パリシアに繋がった居酒屋「げん」が物語の舞台になっています。
話の構成は「のぶ」と同じ感じで、異世界の街の片隅に突如開店した異世界風の居酒屋に恐る恐る踏み込んだ客達がその美味しい異国の料理と酒の虜に舌鼓を打ち癒やされていく。そこには市民から貴族、王族のそれぞれが抱えた悩みや葛藤、喜びを表す人情話が展開していきます。
今回はそれに比べ居酒屋「げん」で働く店主、店主の娘、店主の娘の恋人の悩みや葛藤、喜びを含めた人情話が「のぶ」よりより色濃く展開していきます。
異世界の住人のみならずプラスして日本の住人の人情話が展開することで人間ドラマがより濃く展開しているのは好ましいですね。
昨今では「のぶ」の方も日本人の店主や給仕のお姉さんのエピソードが増えてきましたが、コレも「げん」の影響が有るのかもしれません。
ラノベの世界では『異世界食堂』、『異世界居酒屋「のぶ」』、『異世界でカフェを開店しました。』『異世界料理道』などの異世界飯テロ系作品が増えてきています。食+人情話による「ほっこり感」「滋味深さ」を楽しみたいというニーズによるものと思われますが、本作はその点を充分に満たしていますのでそういう作品を求めている方は是非この作品をお手にしてみてください。
ということで本日はここまで!じゃあまたね!
※当ブログ記事にはT.Hさん、ええ吉さん、しら菊さんのイラスト素材がイラストACを通じて提供されています。