ブログデザインを以前使っていたものに戻してみました。前回までのブログデザインもイイ感じだと思っていたのですが、どうもブログの表示面積が横に短いのが気になって・・・ 自分の文はつい長くなってしまうので、できるだけ本文が読みやすいデザインにしたいと思ってのことです。ニコニコ

 

閑話休題

 

 さて、本日は、濱嘉之 著 ヒトイチ警視庁人事一課監察係という警察小説をご紹介しようと思います。

 

それでは、いつも通りあらすじ紹介から・・・

榎本博史警部は、警視庁警務部人事一課、通称ヒトイチの監察係係長。

 ヒトイチの業務内容は、警視庁五万人の全職員の素行に目を光らせ、不祥事や非行事案を摘発し適切に処理する事だ。

そんな警察を見張る警察組織の実行部隊の長たる係長の榎本の元には今日も一件の内部告発情報が寄せられる。

 それは「新宿署組織犯罪対策課課長代理の三田村陽一警部が反社会的勢力と不適切な付き合いをしている」というもの。

早速、この案件に着手した榎本と部下だったが件の警部は新宿を根城とした暴力団だけではなく別の反社会的勢力とも不適切な金の遣り取りをしていることが判ってくる。榎本は三田村のすべてをあばくべく更に深く捜査の網を投げるのだが・・・ (第一章)

リベンジポルノ     上司の圧力        恐喝

 社会の治安を守り市民を守るべき警察官も人間であり、大なり小なり悩みや問題を抱えながらも多くの者が謹厳実直に職務を遂行している。しかし極少数ではあるがそこから外れ、横道に逸れてしまう者が出てくる。ショボーン 不適切な組織からの金銭授受、不倫、パワハラ、セクハラ、情報漏えい、えーんなどの様々な事案の発生ビックリマーク しかし市民からの警察への信頼を維持するためには、その者達の行動が世間に公にされる前に速やかに処理しなければならない。ニヤリ 行確、財務調査、画像解析、聞き取り調査、組織内の根回し、びっくり 様々な手法を駆使し、警察の威信を守るために奔走するノンキャリ警察官の奮闘を描く異色の警察小説が本書です。ニコニコ     電話の通話記録とGPSチェックによる移動記録調査

 

 著者の濱さんは、元警視庁のノンキャリの警察官で、警部部警備第一課、公安部公安総務課、警察庁警備局警備企画課、内閣官房内閣情報調査室、生活安全部少年事件課などで勤務して警視の階級で退官されたというびっくり、いわゆる元、中の人というわけで、そんな彼が描く警察小説は、組織内の体制や内部事情とかの描写がとても生々しく臨場感がある。チュー そんな人が不祥事を起こしている身内の警察官を摘発する警察官の世界を書いた。そりゃーおもしろくないわけがない。爆  笑

                                                 無能な課長=人工衛星

 もう自分としては、テレビで連続ドラマとして作って欲しいと思うほど。ウインク

記者会見=マスコミ対策

特に警察組織としては、不祥事が起きていて外部に知られる前なら、できるだけ内部で処理(依願退職とかさせる、など)して、もし表沙汰になってしまったとしても、できるだけ速やかに案件を処理して、大事に騒がれない様組織にとって最小のダメージに持っていく事を念頭に動く様がリアルで生々しくおもしろい。爆  笑   組織防衛!

 そんな異色の警察小説、どこかで見かけたら是非手に取ってみてください。

 

ということで本日はここまでビックリマークじゃあまたねパー