相変わらず寒い日が続いていますね。こんな日はお家で読書が一番です。
今、東野圭吾作品にハマって次々と読んでいる最中なのですが、いやー読みやすいですね。
文章が変に捏ねくり回したり、難しい言い回しとか使って無くても、キャラクターの心情も伝わりますし、情景も頭に浮かび上がりやすい。
伏線があちらこちらに張り巡らされていても最後にはきっちり回収
また、同じミステリーでも、ホラーや猟奇じみた雰囲気のオカルトチックなもの、青春小説テイストのもの、社会問題提起型のもの、読み終わりにほっこり温かな気持ちになる感動系、犯人探しをより強調した王道ミステリーもの、など様々な雰囲気の小説を書き分けていて飽きがきません。
で、本日紹介する作品は、犯人探しを強調している王道ごりごりのミステリー作品です。
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【映画パンフレット】 祈りの幕が下りる時
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新参者、麒麟の翼、そして今公開中の祈りの幕が下りる時、などの阿部寛主演の映画でおなじみのいわゆる加賀恭一郎シリーズ三作目に当たるどちらかが彼女を殺した が本日紹介する作品、いつも通りあらすじ紹介から行くとします。
12月第一週の月曜日、愛知県豊橋署交通課に所属する和泉康正は当直明け愛車で東京に住む妹・園子の元に向かっていた。
先週の金曜日、久しぶりに妹から電話がかかってきたのだが、様子がおかしかったからだ。
東京の妹の住む部屋に着いた康正は、妹がインターホンに反応しない事から合鍵で部屋の中に入り、そこで妹の遺体を発見する。
部屋の状況は一見妹の自殺を伺わせるものだったが、現役の警官である康正はそれが自殺を偽装した殺人だと見抜き、その証拠となる物証を集めると、再度部屋の状況をさも自殺であるかの様に整え警察に通報した。
「妹を殺した犯人は俺が探す!そして・・・」
駆けつけた地元署の捜査官には自殺に意気消沈する兄を演じながら、裏では妹を殺した者を探していた康正は、二人の容疑者候補を探し出す。
一人は妹の付き合っていた男、もう一人はその男を妹から奪った妹の親友! どちらが犯人だ?
証拠品を調べ、二人に接触し証言を取り、アリバイを調べ、証言を集め、容疑者を絞ろうとする康正。
そんな彼の前に地元署の捜査官加賀恭一郎が立ちはだかる。
康正は加賀を出し抜き妹を殺した犯人を探しだせるのか? そしてその後彼は何を・・・
いやータイトルを見れば二人の容疑者から犯人を探すミステリーものだって解りますよね。
もちろん、二人以外の容疑者の存在ややはり本人の自殺だったの可能性も考えられるのですが・・・
シンプルに考えれば二人の内のどちらかが犯人ということです。
そして物語ではもう一人自殺の偽装を見破った男、我らが加賀恭一郎登場 殺された園子の兄・康正との犯人探しの謎解き合戦
そしてその行方は・・・ という王道の犯人探しタイプの推理小説です。
でラストでは、兄・康正と容疑者二人と加賀恭一郎が集まっての謎解きで、最後に犯人の名をあげずに物語を終わる。
そう犯人は誰か 今までの物語を読んできた読者に犯人を考えさせるのです。
いやー久々に謎解きに集中して楽しめるミステリーでした。
どこかでこの作品を見かけましたら是非手に取ってみてください。おすすめです。
ということで本日はここまでじゃあまたね
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どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)
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どちらかが彼女を殺した (講談社ノベルス)
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祈りの幕が下りる時 (講談社文庫)
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祈りの幕が下りる時
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