先日、テレビで福山雅治さん主演のテレビドラマガリレオシリーズからの映画、『容疑者Xの献身』『真夏の方程式』の2作品がテレビで二週連続放送されていました。

 

 もうこの2作品は何度も放送されるようになってきていて観た方も多いと思いますが、今回のテレビ放送寸前に東野圭吾 著 真夏の方程式 を図書館で見つけて読んでいましたので、テレビ観ていないビックリマーク映画も知らないビックリマークという方向けにという事で、本日はこの作品について御紹介するとします。それではいつも通りあらすじ紹介から・・・

 

 

 

 

 帝都大学物理学科准教授の湯川学 美しい海を誇る町・玻璃ヶ浦 の南方海域に存在する海底熱水鉱床の開発を推し進めたい経済産業省の外郭団体の依頼を受け市民向けの公開ヒアリングでの探査技術の説明役として 玻璃ヶ浦 へ電車で向かっていた。

 

 そんな車中で仕事に忙しい両親から離れ親戚がやっている旅館で夏休みを過ごすべく 玻璃ヶ浦 へ向かう少年・ 柄崎恭平と知り合った湯川はその事が縁で恭平少年の親戚・川畑重治の営む旅館・緑岩荘に宿を取ることにした。

 

  玻璃ヶ浦 では開発か自然保護かで町を二分する騒動になる中、自然保護運動に熱心な川畑の娘・川畑成実に開発推進派の手先かと詰め寄られ、家族と離れ寂しい気持ちを胸に抱えた恭平少年からは懐かれていた湯川は、緑岩荘に泊まっていたもう一人の客・塚原正次が海岸で頭部を割られ遺体となって見つかった事からいつも通り事件解決の手伝いをすることになってしまうのだった・・・

 

 

秘密を抱える者の怯え・・・それが事件の引き金に・・・

 

 

 通称・ガリレオシリーズという『天才物理学者・湯川学が冷静沈着な頭脳と科学的アプローチで事件のトリックを解いていく』この作品群の一作である『真夏の方程式』という作品なのだが今回は科学トリックの妙より事件関係者の人間関係の絡み具合と秘密を抱えた者の不安と怯えから生まれた誤解と殺意が見ものです。

 

 そして事件の全容を推測しえた後、偶然知り合い親しくなった少年の未来に起きるであろう苦痛に寄り添う決意を固めた湯川学の優しさビックリマーク男気ビックリマークには胸が熱くなるにやりところです。

 

 普段クールで素っ気ない雰囲気を漂わせる湯川学に潜む優しさと何も知らない恭平少年を利用した犯人への怒りムキーの気配は見どころポイントだと思います。

 

 

 

謝意について・・・

 

 

秘密を守る為に恭平少年を事件に巻き込んだ犯人は少年への謝意を口にするのだが、この人はどこまで強くその事に悔やむ念をもっているのだろうか・・・・

 

 後悔と反省の念の強さは想像力だと思う。どれだけ被害者とその関係者の立場でその苦痛がリアルに想像できるかという事であり、そもそも自分が事を起こした時に相手にどれだけの苦痛を与えるのかという事を被害者側の立場に立ってリアルに想像できるのであれば悲惨な事件の多くは発生する事は無いだろうと思う。

 

 そう考えれば恭平少年を利用した犯人の想像力の浅さには怒りを感じる・・・いやもう自分の大事な者を守る事に心が一杯一杯でそれほど大切な存在でない少年については想像力を巡らせる事ができない状態だったのだろう。

 

 マスコミの前で不祥事や事件事故について気軽に反省の念を口にし頭を下げる輩を良く目にするが、多くは儀式としてやっているだけなのだろう正直そうとしてしか見えない。そういう輩は想像力が浅いか想像することさえ放棄しているのだろうと思う。正直この日本の形式的謝意の表し方はもう辞めにしないかと思う。

 それより事が起きた後の行動のみで反省・後悔の念を判断する社会になっていかないかと切に思う・・・

 

 

 と言う事で今日は後半つらつら余計な事も書いてしまったがどうだったでしょうかはてなマーク今日はここまでとします。それではまたねパー