今、巷では、『大塚家具で経営権をめぐりお家騒動!』なる話題が大きく報道されている。 まあ、会社組織というのは創業から長い時間が過ぎてくると、経済・経営環境の変化、会社の規模の変化、人事異動、などの要因で社内で派閥争いなどが起こる事は良く在ることだ。通常こういうことは世間には表沙汰にはならないのだが、今回はあっさり世間に漏れ(というより漏らした・・・)ニュースで面白おかしく報道されている次第です。 正直、全国放送でこのニュースを連日報道するのは如何なものか
もっと伝えなければいけないニュース、例えば東電の汚染水が海に流れだした事をまた隠していた事とか、TPP交渉の推移とか、中韓との領土・国防・外交問題とか、もっと深く取材して報道すべき事があるだろ
などと思う・・・
さて、横道に逸れてしまったが、本日は会社組織内の派閥争いをテーマに書かれた経済小説を取り上げようと思う。
その作品は、渡辺一雄 著 背任重役 です。 ではいつも通り、あらすじ紹介から行くとします。
国内大手の栗太デパートは創業350年の老舗百貨店
近年業績が
低迷する中、社内では、社長・米倉政一を頭とする社長派と副社長・米倉住太郎を頭とする副社長派に別れ
熾烈な主導権争いを繰り広げていた。
常務取締役、大阪本店長・日向隼人は現場第一主義を貫いて派閥争いから一歩身を引いて中立の立場をとっていたが、自身の出身大学の後輩で目をかけていた仰木浩が、人事総務取締役・是久弘明の謀略に嵌まり、派閥争いの
生贄として死に追いやられた事に気づいて事態の収集に動くが時すでに遅く、社内の派閥抗争は消すことができないほど
燃え上がっていた・・・
この作品を、始め経済小説では単なる定番の、社内の主導権争い、人事抗争モノと思って読んだのだが、違っていた。 主人公たる日向が社内の覇権争いに伴う派閥争いを収め、経営再建の一助を目指す
という定番の展開
ライバルとして派閥争いの裏で自身の出世の為に暗躍する悪党・是久弘明と対決
だと思って読んでいくと、ラストで驚きの展開
うわー!やられた!
なのである。
そう、この物語の真の主人公はあの人・・・
この作品は、1982年に発生した三越事件(三越百貨店を舞台にした社長解任劇を伴う経営スキャンダル)を題材にしているのだが、そこに復讐劇を追加して造られた良く出来た読み物だと思います。刊行が1987年と旧い作品などで入手が難しい作品だと思いますが、ラストを楽しみにしてもらって、なかなか
ドラマチックで読み易い作品だと思いますので、お見かけしましたら是非手に取ってみてほしいと思います。
では、今日はここまで
じゃあまたね!


さて、横道に逸れてしまったが、本日は会社組織内の派閥争いをテーマに書かれた経済小説を取り上げようと思う。
その作品は、渡辺一雄 著 背任重役 です。 ではいつも通り、あらすじ紹介から行くとします。
国内大手の栗太デパートは創業350年の老舗百貨店



常務取締役、大阪本店長・日向隼人は現場第一主義を貫いて派閥争いから一歩身を引いて中立の立場をとっていたが、自身の出身大学の後輩で目をかけていた仰木浩が、人事総務取締役・是久弘明の謀略に嵌まり、派閥争いの


この作品を、始め経済小説では単なる定番の、社内の主導権争い、人事抗争モノと思って読んだのだが、違っていた。 主人公たる日向が社内の覇権争いに伴う派閥争いを収め、経営再建の一助を目指す






そう、この物語の真の主人公はあの人・・・
この作品は、1982年に発生した三越事件(三越百貨店を舞台にした社長解任劇を伴う経営スキャンダル)を題材にしているのだが、そこに復讐劇を追加して造られた良く出来た読み物だと思います。刊行が1987年と旧い作品などで入手が難しい作品だと思いますが、ラストを楽しみにしてもらって、なかなか

では、今日はここまで

