今年も後1ヶ月程になったが、今年在ったニュースに日本マクドナルドが大いに収益を落とすというニュースがありました。その原因については、いくつか行った施策がうまくいかなかった事もあるが、下請けの中国の加工業者において傷んだ又は消費期限切れの鶏肉を使って製品を作っていた事が暴露されたことが、マクドナルドに対する不信感となって現れ、顧客離れに繋がったことも大きいだろうと思う。 我々市民は普段食品を値段や質を重視して購入するが、それも食の安全が保たれることが前提である。その食の安全は、自らも市民の一人である生産者・加工業者・外食産業者の倫理観やコンプライアンスの順守そして造り出し送り出される自社の製品へのプライドなどで保たれている。今日はそんな『食の安全』をテーマとしたミステリー作品を御紹介をします。 
 その作品は、相場英雄 著  震える牛 です。
それでは、いつも通りあらすじの紹介からいくとします。

 警視庁捜査一課継続捜査班に所属する田川信一は丁寧な聞き込み捜査(地取り)を得意とするベテラン刑事
 継続捜査班は一課内でも迷宮入り濃厚な目立たない未解決案件を少ない人員で解決に当たる地味な部署だった。 ある日、田川に捜査一課長・宮田次郎が一つの案件を振ってきた。それは二年前に中野駅前商店街で起きた居酒屋強盗殺人事件の未決案件だった。田川は応援に付けられた若手刑事・池本政治と共に、あらためて丁寧な地取り捜査を行う。すると不良外国人の粗暴な強盗殺人事件だと思われていた案件が店の客二人を狙った計画的偽装強盗殺人事件の様相を見せてくる。さらに深く捜査を続ける二人・・・ 
 一方、インターネット系メディア『ビズ・トゥディー』の女性記者・鶴田真純急成長した大規模小売業グループ・オックスマートについて熱心に取材をしていた。 そんな刑事コンビと女性記者が、ある重大な事実に辿り着いた時、事件の全貌が明らかになる 
  
 ネタバレ必死であるが、『食の安全』『コンプライアンス意識』『政官癒着』がキーワードになるこの社会派作品は、過去に実際にあった数々の事件を組み合わせて造られていて、秀逸なトリックがあるわけではないが、各キャラクターの人間ドラマが丁寧に描写されたミステリー作品である。そして特にラストシーン・オチにはやられた~の一言である。決して痛快なオチではないが、とにかく『やられた~である。 なるほど、これならWOWOW にてドラマ化されたのも判る。 自分も読み終わってこの作品のテーマについてひとしきり考えた事からも社会派作品として面目躍如だと思うので、この作品を見かけたらお手にとってみたらどうかと思います。
じゃあ、今日はここまで、バーイ

 
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