今野敏　著　　転迷 - 隠蔽捜査４

　いや～寒いですね。寒波来襲中で北の地では降雪が心配ですね。こんな時は温かい部屋で読書はいかがでしょうか

　
　さて、今日ご紹介する作品は、今野敏さんの警察小説シリーズの
転迷 - 隠蔽捜査４　です。また、このシリーズかよ

なんて言わないでお付き合いください。　そのあらすじは・・・
　
　警視庁大森署署長・竜崎伸也は今朝も決済すべき大量の書類と格闘していた。そんな中、隣接する大井署と自署の管内とで二件の事件が次々発生

二件の事件の被害者が外務省に関係していることが判明

二件の事件は何か関連があるのか

　娘の彼氏が赴任先のカザフスタンで

飛行機事故に巻き込まれたかもとのことで、知古の外務官僚に情報提供の依頼をして

弱みを作ってしまった竜崎

さらに今度は生活安全課の部下が厚労省の麻薬取締部と

ぶつかり麻取の

コワモテ捜査官

が乗り込んできて

　他省庁の職員二人との

丁々発止

の中、大井署の遺体発見事案と管内のひき逃げ事故、そして暴力団員が絡む麻薬売買事案が繋がっている事に気がついた竜崎は、その捜査全体の

指揮を取ることになる

　その結末は・・・
　
　前巻では少しヨロケた感じがあった竜崎ではあったが、本巻では一本筋が通ったいつもの竜崎が

いや、今回は堅さ一辺倒ではなく硬軟自由でパワーアップした竜崎が同じ警察官の部下、同期、上司だけではなく、他省庁の役人とも

渡り合っていく

　同期の伊丹はもう竜崎依存症状態（笑）だし、事件の指揮を任された後は、竜崎とは肌が合わないと感じるアノ人も自分の配下として自分のやり方を見せる器量には、より熟成した竜崎の姿が

竜崎の完成形

とも思われる安定の第四弾

概巻とともにオススメします。