今日はご紹介する作品はベテラン作家の推理小説でいってみましょうかね。TVの2時間サスペンスドラマでお馴染みの作家でもある 森村誠一さんの作品「終着駅」をご紹介するとしましょう。 そのあらすじは・・・
退屈で変わりばえしない田舎から、根拠のない自信と希望を胸に抱いて
上京してきた三人の若者、宮地杏子、浅川真、軍事弘之、が都会の雑踏に消えていった。 それから半年後、暮坂武雄は自身の会社の資金繰りの為に新宿駅に降り立つ。その夜に「資金調達ができた」と家族に電話があったのを最後に、次の日の朝、渋谷区の児童公園の電話ボックス内で武雄の身体が冷たくなって見つかる。当初、病死と思われた事件は、金策で得たはずの三千万円が消えていたことからにわかに事件性が高まっていった。 その後も東京の各地で起きる
殺人事件! 警察の懸命の捜査の果てに、これらの事件が複雑に関連しているものだと気が付いたとき事件の全貌と容疑者が浮かび上がってくるのだった。
本作は片岡鶴太郎さんの主演でおなじみの森村誠一の駅シリーズの原作の一つである。たしか今日ご紹介するこの作品も放送していたと思う。 自分はこのシリーズが好きでドラマになるたびに原作を思い出しながら観ています。鶴太郎さんのモーさんこと牛尾刑事の抑え気味の演技いいですよね
この駅シリーズは派手なアクションもなく聞き込みで積み重ねた事実と推理で事件を解決していく王道の推理小説ですが、主に事件関係者や犯人の行動や心の動きの描写が主で、捜査陣の描写がやや少ない傾向のあるのが著者の特徴です。 森村誠一の推理小説は、容疑が固まった後→容疑者宅に朝駆けで逮捕状を見せ出頭をただし→取調室で証拠提示→容疑者が自白した・・・ が割と淡々に描かれていくのが定番で、その流れは哀愁を感じられ物悲しい雰囲気が漂っている。 本作の、東京という大都会に希望を胸に旅立ってきた老若男女の終着駅が死であった。ということがより物悲しさを強調されて感じさせられて印象深い、そんな作品です。 お見かけしたら是非ご一読を
退屈で変わりばえしない田舎から、根拠のない自信と希望を胸に抱いて


本作は片岡鶴太郎さんの主演でおなじみの森村誠一の駅シリーズの原作の一つである。たしか今日ご紹介するこの作品も放送していたと思う。 自分はこのシリーズが好きでドラマになるたびに原作を思い出しながら観ています。鶴太郎さんのモーさんこと牛尾刑事の抑え気味の演技いいですよね


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