ここんところ大分暖かくなってきたのは宜しいのだが、杉花粉等の飛散が多いのだろうが、花粉症の症状が出てきた。毎年恒例のものだから仕方ないのだが去年一年弱かけて甜茶なんか飲んでみたものだがあまり効果があった感じがあまりしない・・・あっー辛い・・・

 さて、今日ご紹介したい作品は、人情時代劇小説、山本一力 著   銀しゃり です。 時代小説のベテランの描く世界は、現代にも相通じる人情、
友情、信義、恋心、心の弱さ、不安など、時代を超えて存在する人の心の動きを細やかに描き出している。 そのあらすじは・・・
 
 時は江戸時代、老中・松平定信が
寛政の改革を推し進めつつあった時期、押しずしの老舗・「吉野」のすし職人であった新吉は、親方の許しを得て、下町・深川に押し寿司屋「三ツ木鮨」を構えた。店の経営には不景気もあって苦労するが、鮨の味を落とさない事を信条に日々精進に努める。 ふとしたきっかけで知り合った旗本勘定方祐筆の小西秋之助との交流 幼馴染の棒手振りの順平との友誼の中で、仕事に、恋に、真っ直ぐ生きてゆく 

 札差に対する棄捐令の発布と絡めて、武士と商人の力の逆転をした江戸時代後期の世相と市井の片隅で懸命に生きる下級武士や庶民の生き様を生き生きと描く、人間賛歌
秀作 順平失敗にもへこたれない真っ直ぐな生き方は良い励みになる。 気軽に読んでみてグッときてみてください この作品を見かけたら是非手に取ってみてください。

銀しゃり[文庫] (小学館文庫)/山本 一力
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