北国では例年以上に寒い冬だそうで、地方自治体では除雪費用にあてた予算が早くも消化して、追加予算に頭を悩ませているそうですね。関東でも雪が降りましたし今後の天気の模様が心配です。
 今日、ご紹介する作品を蔵書の中から選んでいる時、題字にの文字を見てこれに決めました。佐伯泰英 著  雪華ノ里 - 居眠り磐音江戸双紙 - 4 - です。 佐伯先生の作品を多くご紹介することが多いのは自分が大ファンであるのも一因ですが、また本が売れているという事も大きい理由です。あまり知られていない作品ばかりですと誰もこのブログを観ていただけませんからね・・・ さて作品のご紹介!

 豊後関前でのお家騒動を治めた磐音は、自ら身を売った許婚の奈緒の後を追って西海街道を急いでいた。途中、道連れになった蘭医が原因で異形の僧の集団に襲われることに・・・磐音はこの危機を凌ぐことができるのか? また許婚の奈緒に再会できるのか?奈緒の運命は?

 序盤で出会う蘭方医さん、等、の後々常連キャラクターの登場などもありますが、いつものお江戸を舞台にした物語から、日本各地にて活躍する磐音の新鮮な描写が新鮮な印象の巻です。そしてこの巻のキモは、やはり 愛しい許婚・奈緒の後を捜し求める磐音の切ない道程です。過酷な運命に弄ばれる磐音と奈緒 二人の流転する運命を是非お読みいただきたい。 ただ前巻が序盤での一盛り上がりでしたので、本巻が少しテンションが低い気がするかもしれませんが、豊後関前から西日本の各地の遊里を彷徨う磐音の切ない旅路!雪降る寒い冬 にしっとり読むのも好いかもしれません・・・


雪華ノ里 ─ 居眠り磐音江戸双紙 4 (双葉文庫)/佐伯 泰英
¥680
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