今日ご紹介する作品は時代小説なんですがちょいと毛色の違う感じの作品です。その作品は、河村朋子 著 人と鬼と です。 読んで頂ければ分かると思いますが男と男
、念友
のような二人の愛
のお話なんです。もちろんこの手の関係には肉体的関係の場合も多いですが、この作品で描かれているのは、もっと精神的な繋がりが描かれています。一部女子にも受けそうですね
まあ冗談は置いておいて、掟によって呪縛されている主人公が呪縛から解き放たれ新たな世界に旅立って行く
話と言えるかもしれません。
織田信長が「天下布武」を掲げ勢力を伸ばし
伊賀に目を向けつつある頃、貧しき伊賀の地
は、痩せた土地を耕し僅かな収穫物で生きのびるか
忍術・武術を身に付け、旅人や他の村や勢力を
襲って生きるか
の生活を行なっていた。そんな伊賀において、一大勢力の上忍・百地三太夫の支配下の隠れ里の山村に百地の部下・三郎丸を長とする鬼組という三人が住み着く、鬼組は、暗殺
を生業とするスペシャリストである下忍を養成する組織だった。三郎丸が行った過酷な修行で生き残った二人の若者、風鬼と雷鬼、二人は強い絆
で結ばれていた。 しかし三郎丸は、雷鬼には村人と交わり暮らす事を命じて、風鬼には村の外で山賊や他勢力の間者や忍びを殺す役目を命じた。 自分達忍びに恐れを持ち白い目を向ける村人に朗らかに接し荒れ地を二年かけて開墾することで信頼関係を造り「村人と自分達を繋いでいこうとする」雷鬼
村人を見下して雷鬼が村人と交わり自分から離れていく事に寂しさを覚える風鬼
すれ違う二人!そんな二人を企みを持って見詰める三郎丸、風鬼と雷鬼の運命は?三郎丸の企みとは?
雷鬼
と村人
、 風鬼
と村人
、 風鬼
と雷鬼
、それぞれの考え・思いの相違が鬼組の二人の鬼の運命を定めていく
二人の先行きを是非読んで確かめてほしい





織田信長が「天下布武」を掲げ勢力を伸ばし











雷鬼








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