さて、ここのところサスペンスのお話が続いたので、時代小説といきます。 犬飼六岐 著 吉岡清三郎貸腕帳 です。
吉岡清三郎は、一族の敵・宮本武蔵が嫌い
なので「二」という文字が大嫌い
というひねくれ者 しかし京流の剣の達人で、貸腕屋なる奇妙な商売をしている。貸腕屋とは、金貸し屋の仕組みと同じで、厄介事や揉め事に対して「腕っ節
」を日割り利息で貸して、解決後お代
を頂くという変な商売
態度が尊大で、口も悪く、残忍な感じを漂わせているので、人からは悪党
と思われている。 しかし実際は情け深い一面も持ち合わせている。 家には下女・おさえという少女が働いているが、彼女は、外面が良く「善人」だと思っている質屋を営んでいる父が、娘を借金のかたに女郎屋に売り飛ばそうとしていたことを知らず、清十郎が彼女を女郎屋に売られないようにあえて「貸腕料」の代わりに下女として使っていることを知らず、主人を憎み あえて
冷たく陰気な態度で仕えている。
清十郎はその態度を見逃しつつ今日も
不機嫌な
態度を崩さない! そんな彼の元には今日も厄介事を抱えた依頼者がやってくる・・・
揉め事解決屋として「腕」を貸す清三郎だが、相手が悪党やずるい奴、尊大な態度の奴が大嫌い!時にはそんな奴らにはこっ酷い仕打ちをすることもあるが、実は情があるいい男、でもその態度の悪さから世間からは誤解され冷たい目で見られることもしばしば、でも本人は泰然としている。そんなところがいじらしく
また豪快な男の姿がかっこいい
時代小説界に新風を吹き込む
、この作品を是非お読みください。
吉岡清三郎は、一族の敵・宮本武蔵が嫌い










揉め事解決屋として「腕」を貸す清三郎だが、相手が悪党やずるい奴、尊大な態度の奴が大嫌い!時にはそんな奴らにはこっ酷い仕打ちをすることもあるが、実は情があるいい男、でもその態度の悪さから世間からは誤解され冷たい目で見られることもしばしば、でも本人は泰然としている。そんなところがいじらしく


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