今日、紹介する作品は、読んでみてくださいなんて推薦しづらい作品です いや、本屋大賞1位にも輝いた作品ですし、先頃、松たか子さん主演で映画にもなりましたし、もう読んでみた方も多いでしょう。そう、あの作品ですよ。湊かなえ 著  告白 です。まだ読んでない方に言っておきますよ。この作品、ぐいぐい読まされます、引きこまされてあっという間にに一章を読んでいる自分がいますよ。そしてこの作品、後味悪いですよ。救いようない作品ですよ。もし、そういう話が苦手な方は避けてください。
 この作品は題名にある通り、登場人物が入れ替わり立ち替わり告白することで話が進んでいく
終業式の後、女担任教師が生徒の前で淡々語り出した話は生徒達を驚愕させる・・・こんな感じで始まってゆく話にぐいぐい引きこまれ、ふと、これは自分の中にある好奇心、いやダークなやじうま根性でしかないことに気づかされる。そういつもの自分が傷つけられないなら観てみたいあれだ、まあミステリーものなんてそういう所を刺激させて読ませている側面があると思うが、とにかく登場人物が入れ替わり立ち替わり語ってゆく話・告白は、先に行くに従い事件が自分が思っていたものと違っていたと気づかされる。とにかく登場人物がそれぞれ自分勝手に行動しているだけで、欲望の赴くまま行動している。そこには思いやりも救いようもない、そしてラストまでこのまま一気にである。人とのつながりなんてナッシングな薄ら寒いこの作品、この作品が本屋大賞1位になっている事自体が更に薄ら寒い