今日は東野圭吾 著  麒麟の翼 である。実は先日、レンタルビデオで映画版も観たのでそれも含めてレビューである。

 まず言いたいのは、加賀シリーズ最高傑作!って・・・それはないだろー
 ってことだ。まあ、東野圭吾さんの作品だからまずまずまとまっているよ。だけど最高傑作は言いすぎでしょうまあ出版社の宣伝文句だから仕方が無いけれども、私には「新参者」、「赤い指」 ほど、おもしろかったとはおもえないたとえば労災のくだりのところなんかはちょっといらないかなとも思ったし、被害者が日本橋麒麟像まで来て亡くなるのも、自分が当人なら、遠くの普通公園ででも行って死ぬな・・・物語のヒントとしてわざわざ与えているのもの、ウーンっ感じもあざとい・・・「事件解決の展開」と「驚愕の事実」もそれほどおっと感じなかった。もちろん主人公、加賀の丁寧な聞き込みと小さな事象を見逃さない洞察力は健在だけれども、ちょっとパワーダウンかな・・・映画も、これTVドラマぐらいな出来で、まさしくTVで2時間ドラマでやればよかったのに・・・の感じで、これで金払って映画館に来いキツイなぁと感じた。もちろん普通の作家ならこれくらいの作品ならもうOK だとも思うけど・・・自分が東野圭吾に期待しすぎているのかなぁ・・・まあ格別悪くはないので、後は読んでみて確かめてみてください。