今日は時代小説といきます。
隆慶一郎 著  鬼麿斬人剣 です。「うわっ~殺伐とした話かぁ」とタイトルを見て想像した方、大丈夫です。確かに殺陣シーンは凄い感じですが、むしろ清々しさ を感じます。とにかく主人公が山に棄てられ後に刀工に拾われた大男なんですが、彼そのものが
 そのものなんです。おおらかさ、泰然とした態度、雄大さ、厳しさ、まさに「山」の雰囲気を纏い、亡き師匠の遺言をかなえるため旅をしていく。そして亡き師匠を付け狙っていた忍びの敵待ち受ける罠しかし彼の大太刀はそれを粉砕してゆく、 彼の剣には、この文字がふさわしい、軽やかさ、鋭さ、とは違う、強く荒々しさを感じさせてくれる、ここにもの印象が・・・そんな彼に、孤児や、命を狙っていた忍びの棟梁の娘も惹かれていく。そんな主人公は亡き師匠の遺言を果たせるのかお暇在りましたら御一読を・・・