前回がとても重く救われない重い感じの作品でしたので、今日は主人公の心の再生の物語といきます。
 さだまさし 著  アントキノイノチ です。この作品は、「自分」が友人であると思っていた「同級生」が実は「悪意のある嘘」
を意図的に広めることで自分の立場を優位にしたり、平気で人を傷つけたりしている事を知り、自分もその「嘘」に傷つけられていた事を知り彼に殺意をいだいてしまった。そして「自分」はその事をきっかけに心を壊し高校を辞めてしまう。そんな彼が遺品整理業なる会社で仕事をすることになる。いろんな事情で亡くなった人達の痕跡が残る現場で、真摯に努める先輩社員の姿、懸命に仕事をする自分、暖かく見守ってくれる周りの人々、そんな空間で「自分」の心が少しずつ再生していくのを感じる・・・ 先輩や社長など周りの大人が男前すぎる感じもあるが、癒し再生系小説としていいんじゃないかな

 今回は自分の心にもなにかチョットだけ
気持ちupな作品を選んでみました。