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本日ご紹介する作品が医療系作品と言う事でふと思い浮かんだのが、今年3月に亡くなった父の事。
父が亡くなる前、何度か救急車のお世話になる事があったのですが・・・
ある夜、寝ている私を母が声をかけ起こします。起きてみると、焦った様な母の説明、夜トイレに起きた父が転んだらしく打ちどころが悪く頭から盛大に出血し倒れていると・・偶然トイレに起きた母が発見したらしい。
父の寝室に行くとフローリングの床に父は倒れていて頭にタオルが巻かれているも血で真っ赤。床も血だらけ。
ソレを見た私は、パニックにもならず意外と冷静に見れていたのに、自分でもびっくり!母の「救急車呼んで」の声に反応し電話で救急(119番)へ連絡。オペレーターさんの応答にも冷静に応えている自分が。
その後救急車が直ぐ来て、直ぐに父が付き添いの母と共に病院に運ばれていったのですが、一人になった自分は、父の寝室の床の血を拭き清める作業を淡々と行った事を思い出しました。
危急な事態に意外にもパニックにもならずに冷静に対応できた自分に驚いた事と自分は家族に対して情が薄いのだろうか?と思い悩んだ記憶が、あの時拭き清めた血の色の映像と共に蘇ってきました・・いやそれだけなんだけど。
閑話休題
はい、それでは本の紹介へと参りましょう。本日ご紹介する作品は、
中山佑次郎さんの『最後の外科医 楽園からの救命依頼』です。
いつも通りあらすじ紹介から参りますのでよろしくお願いします。
【あらすじ】
富裕層や著名人の間に密かに囁かれている「高額な報酬が必要だが、普通の医師が匙を投げる様な患者でも治してくれる凄腕のモグリの医師が居る・・」という話を聞いて、とある高級宝石店を訪れるVIP達。店員に告げられる符丁から特別な個室に案内されエージェントの神園に尋常ではない依頼を願う。
そして動き出す謎の医師・カイ。極めて厳しい状況の患者を前にしても彼は冷静にメスを操るのだった・・・
【解説】
①本作の著者は中山佑次郎さん
本作の著者は中山佑次郎(なかやまゆうじろう)さん。
1980年神奈川県生まれの46歳。
鹿児島大学医学部卒。
医学部受験の際、2年浪人、医学部の前期後期5回不合格の逸話あり。
鹿児島大学医学部を卒業後は京都大学医学部大学院で公衆衛生学修士。福島大学医学部大学院にて博士の学位を取得。
2021年10月から湘南東部総合病院外科に勤務。
作家としては、2018年に出版された『医者の本音』で作家デビュー。
2019年には小説『泣くな研修医』を発表。シリーズ累計で64万部を超え大ヒット。2021年、『泣くな研修医』テレビドラマ化。
医師と作家の二足のわらじを履く、主に医療系作品を発表する作家さんです。
《代表作》
・『医者の本音』
・『泣くな研修医』シリーズ
・『俺たちは神じゃない』シリーズ
・『最後の外科医』シリーズ
【感想】
本作は、手塚治虫の漫画「ブラックジャック」の小説版みたいなお話。
主人公はカイというモグリ(医師免許の無い)の天才外科医。いやオールラウンダーの医師。彼は少年時代、中東某国に取り残されて軍隊の医師の下働きとして働かされている内に医師の才能を開花した天才医師という設定。
日本に帰国後、中東某国で知り合っていたもう一人の少年・神園と再会し、VIPや著名人から高額な報酬を対価に難病や緊急事態に陥り命の危険に晒されている重症者の治療を行う闇医者家業に従事している。
そんな彼らの元には、飛行機事故で命の危険にあるVIPの息子、癌で余命一年のボクサー、心臓に欠陥があり心臓移植手術を行わなければ生きられない少女、ただの女として生きたい絶世の美人女優、と訳あり患者からの依頼が・・・
どんな難題も凄腕医師が救うのだが・・各エピソードからは、「命とは?」「人はどう生きるか?」という命題が突きつけられる。
このへんは、もう「ブラックジャック」そのもの。いや、こういう「命の危機を救う医療系の作品」であれば、当然そういう問いが描かれるものなのかもしれないですね
本作は連作小説(短編のエピソードが連なっている)スタイルで、読みやすく平易に書かれているので読み易く。それでいて治療場面の描写は平易に書かれている割にリアル。まあ現役医師が書かれている作品なので間違いは無いですね。
まだ初巻で、主人公カイや神園について謎は多いですが、それは続巻以降から小出しに出されて行くんでしょう。
著者のヒット作『泣くな研修医』シリーズとはテイストがかなり違うのには、戸惑うかもしれませんが、医療系ヒーローモノ?として非現実的な医療系作品であると納得すればコレはこれでおもしろい。
という事で、とても読みやすい小説版「ブラックジャック」的作品を読みたければ本作がおすすめです!
という事で本日はここまで!じゃあまたね!
※当ブログ記事には、マルムギさん、MACさん、sasami018さんのイラスト素材がイラストACを通じて提供されています。










