最近は自然回帰ブームも手伝って、再び母乳が見直されていますが、免疫力の側面から見ても、やはり人口のミルクは母乳にかないません。



 アレルギー疾患を減らし、免疫物質が気道感染や腸炎、髄膜炎などを予防するといった効果が報告されていますし、母乳で育った子は将来、メタボリック症候群になりにくいとするデータもあります。



 うまれて、すぐ母親の持つ多くの細菌にさらされても、母親にはその母親自身の持つ抗体が含まれているので、母乳を飲んでいれば免疫力が付き、病気にかからないともいはれております。



 また赤ちゃんは唾液に含まれるアミラーゼという酵素が少なく、膵臓での消化液分泌は不十分です。早くからミルクで育てると、消化や吸収のための酵素を自力で生産しなくてはならず、膵臓などの臓器に負担をかけますが、母乳にはたっぷりの酵素が含まれているので、酵素不足の心配もありません。



 さらに、酵素が赤ちゃん生死を分けたというけんきゅもあります。アメリカのラッシュ医大のグル―リー、サンフォード、ヘロンの3人の生まれた直後から9か月までの2万61人赤ちゃんで、母乳と殺菌した牛乳を飲ませた場合の違いを比較しました。



 病気になった赤ちゃんは、母乳だけの子が37.4%%、母乳と牛乳併用の子が53,8%、牛乳だけの子は63.6%でした。      また