2009年の時点でhivと共に生きる人は、3330万人と推定されています。日本においてもhiv感染者とエイズ患者は増加しており、中にはhiv感染に気づかずエイズを発症した患者も多く過去最高を記録しています。Hiv感染やエイズを予防するためには、感染経路を正しく理解して常に感染を予防する方法を実行することと、大切なのは早期発見と早期治療です。これが発症予防と感染拡大阻止にも繋がりますので、保健所などで受けられる無料のhiv検査を積極的に受けることが望まれます。またこの検査は匿名で受けることができます。


エイズ(後天性免疫不干渉症候群)は、hiv(ヒト免疫不全ウイルス)に感染することによっておこる病気です。けれどhiv感染が即エイズというわけではありません。このhivは、まず免疫機能の中心にあるヘルパーTリンパ球(CD4細胞)という白血球などに感染し、体の免疫力を壊して行きます。


Hivに感染すると普通6~8週間経過してから血液中にhiv抗体が検出されます。感染から数週間以内にインフルエンザに似た症状が出ることもあります。その後自覚症状のない時期が数年続きます。けれど進行すると免疫力が低下し本来であれば自力で抑えられる病気などを発症するようになります。

エイズ発症は、免疫力低下で発症する疾患のうち、指標となる23の疾患が定められており、これらが発症した時点でエイズと診断されます。けれど現在では、様々な治療薬が出ており、きちんと服用することでエイズの発症を予防することが可能になっています。