「インドのバランスオブパワー政策」はかつての日本の全方位外交だ

 

グローバルサウスの代表格となったインドは、「全方位外交」とも「八方美人外交」ともいえる総合安全保障外交を展開し、ポスト中国としてその存在感を際立たせてる。

日本も「総合安全保障」という枕詞で「軍事と経済は別物だ」という経済外交を展開して日本の国益を追求した。それを地で言っているのがインドだ。先進国には「民主国家の連携」を強調し、欧米にも中露とも距離を置くグローバスサウスに寄り添う。

 

5月のG7広島サミットで、西側各国首脳ならびにゼレンスキー大統領と会談しウクライナ戦争の平和的解決を話した直後、パプアニューギニアの「インド・太平洋島諸国協力会議」に出席。そして、オーストラリア訪問。そして、21日から米国に国賓扱いで訪ずれた。一方、インドはロシアから大量の原油と兵器を買い付ける。

さらに、国境紛争を抱える中国ともその貿易額でみるとダントツだ。

 

このインド外交、つまりかつての日本外交である「全方位外交」、さらには「総合的安全保障政策」への復帰が日本の生き残りの道であろう。

 

 

 

 

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD103L10Q3A610C2000000/