WSJは、3月1日頃米国の軍や情報機関の最高機密文書が流失したと報じた。流出先はゲーム利用者向け交流サイト「ディスコード」「マインクラフト」「テレグラム」「4chan」上で流れた。そこではクライナ軍の配置状況、防空システムの詳細や、種類別のミサイル数、またウクライナ軍の弾薬の在庫がいつ切れるかなどの軍装備品の詳細情報であった。

 さらに、機密情報にはロシアにとり非常に価値の高い情報が含まれ。米国や同盟国の偵察機が黒海上空を飛行するスケジュールやルート、米国がウクライナに供与した兵器の脆弱性、春の攻勢に向けて米国や同盟国が訓練している9つのウクライナ軍部隊の構成や装備についての詳細な情報、今後の作戦の詳細が含まれていた。

 これらの文書ファイルが投稿された2週間後の3月14日、ロシアの戦闘機は米軍の無人機「MQ9リーパー」を黒海に墜落させたことからも、ウクライナ戦争を今後遂行するうえで致命的な情報が流出したことになる。

 また、オースティン国防長官とミリー統合参謀本部議長への報告書やイスラエルの情報機関「モサド」の高官に関するCIAの報告書、ウクライナへの弾薬売却に関する韓国政府内の議論に関する文書のコピーも含まれていた。

 一部報道によると5eyesを含む同盟国から流出した可能性もあるともされ、国防総省、中央情報局(CIA)の他にべリングキャットもその調査を行っている。

 今後は犯人さがしとなろうが、流出情報にはイスラエルや韓国などの国内事情の情報があることから他の諸国ということになる。幸か不幸か日本はトップシークレットを入手できない。さらには、自衛隊も戦闘を担うことになる台湾をめぐる米国との中国との戦争計画(OPLAN)さえ明らかにされていない。しかしながら、この直後に沖縄を飛行中うの第八師団長の搭乗する自衛隊機が墜落した。その関連性はいかに。