ケインズの錯誤 | 気力・体力・原子力 そして 政治経済

気力・体力・原子力 そして 政治経済

原子力と経済についてはうるさいですよ!
 (旧有閑爺いのブログ)

 永らく休んでおりましたが、再開したいと思います。

 

=====

 

 以前より、経済・原子力を主に思いつくままを発表していましたが、今後は「経済を成長させるには」ということに特化して述べて行きます。

 

 手始めは、「ケインズの錯誤」です。

 因みに、ケインズは下記に述べること以外にも、数々の珍論(結局は錯誤です)を述べていますが、そのことについては機会があれば解説したいと思います。

 

 ケインズは「貯蓄」について、「貯蓄=投資」と述べました。しかし、「貯蓄=投資」というケインズの主張が、「ケインズの錯誤」そのものなのです。

 ケインズは「貯蓄=所得-消費」であり、「所得=投資+消費」であるので、「貯蓄=投資」であると結論付けたのですが、このことが誤りであるわけです。つまり、「貯蓄=所得-消費」であるという決めつけ「ケインズの錯誤」の正体なのです。

 もちろん、正しくは「貯蓄=所得-需要」であります。

 

 このケインズの誤った主張がもたらした最大の災いは、経済成長に関する議論を全て間違った方向に導いたことにあるのです。

 即ち、現代経済学は「どうすれば経済成長させられるか」ということに対して、正しい解を示せていないのであり、経済学者はこと経済成長の議論の関する限り「無能の代表者」であると言えます。

 言い換えると「貯蓄」を正しく理解しない限り、『「経済を成長させるには」どうすればよいか』ということを論理的に説明することは不可能なのです。

 

=====

 

 正しくは「貯蓄=所得-需要」である、と私は述べたのですが、このことへの反論として「3面等価の原則」を持ち出される方がおられます。

 つまり、「生産=所得=需要」であるので「所得-需要」は常に「0」であり、貯蓄は生まれないと申されるわけです。

 

 だとすると、『「3面等価の原則」が成り立つのか?』ということになります。結論から言いますと、『「3面等価の原則」は成り立っていない』です。

 経済学者がどのような妄言を吐こうとも、「3面等価の原則」など成り立っていないのです。

 

=====

 

 従って次回は、「経済を成長させるには」という議論に不可欠である、『「3面等価の原則」は成り立っていない』ということを解説したいと思います。

 

=====

=====

 

 今後の議論のためには、皆様の「コメント・反論」が何よりの手懸りとなります。

 今日述べたことに対してでも、次回述べることに対してでも、広く経済成長に関することであっても歓迎いたしますので、是非とも「コメント・反論」をお寄せください。よろしくお願いいたします。