気力・体力・原子力 そして 政治経済

気力・体力・原子力 そして 政治経済

原子力と経済についてはうるさいですよ!
 (旧有閑爺いのブログ)


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 妙なタイトルを掲げましたが、最近、ブログ「進撃の庶民」のエントリー『グローバリズムと大衆化社会と支配・被支配と言論-貨幣を王として祭り上げる現代【ヤンの字雷】』において、私と執筆者のヤンさん他、複数の方々とMMTを巡るやり取りをいたしました。

 

 実は、相も変わらず「貨幣を中心に据えた物語」を語る姿勢に反グローバリズム・反ネオリベの立ち位置からすると大いに疑問を感じたため、下記のコメントを投じたのが発端です。

 これについて色々とあったのですが、MMTの正しさを主張される方々には、「実際に行われていることは斯く斯くしかじかであり、ご主張の内容と一致しませんが」、といった反論をさせてもらいました。しかし、結局は毎度通りのうやむやで尻切れトンボで終わりました。
 そのことは毎度のことなので、特に満足もなければ不満というほどのこともありませんでした。
 

 しかし、特筆すべきコメントをいただきました。それが下記のコメントです。とりあえずの回答はさせてもらいましたが、このことには補足が必要であると思い、それを今回発表したいと思います。

 「銀行と街金は一緒ですよね」というコメントは何気ないコメントなのですが、金融の本質を突いた非常に大事な認識なのです。
 そうです。銀行と街金は同じです。銀行の皮と身を剝いて骨だけにしたものと、街金の皮と身を剝いて骨だけにしたものとは、まったく同じです。
 そのことを「無尽会社」という金融会社で表したのですが、「無尽」は「頼母子(たのもし)」と同じもので、金融の原型を示すものです。
 「第2地銀」も「相互銀行」も「無尽会社」も「頼母子」もググれば山ほど解説がありますので、詳しくはそちらの方をご覧ください。

 

 どの資料を読んでも、「金融」とは「又貸し」である、ということが疑いようのない事実として認識できるはずです。
 
 ではなぜ、MMTは「貸し出しは又貸しでなく、金融資産を生む行為だ」と主張するのでしょうか?
 その理由は下記の通りだと、私は考えています。
 
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 銀行と街金は同じ、ということは銀行は「金貸し」である、ということです。
 「金貸し」は洋の東西を問わず、今昔を問わず、世の嫌われ者です。「ベニスの商人」に記されたユダヤ人の金貸しシャイロックが示すように、良い印象を持たれていません。
 なぜかというと、「金貸し」の所得は不労所得であるからです。利子利息の形で人の所得の上前を撥ねるからです。仕方がないとは言え、上前を撥ねられる者にとっては、胸糞の悪い話です。
 
 人は誰しも嫌われたくはありません。「金貸し」とて喜んでもらえる存在でありたいわけです。
 喜んでもらえるネタになるものはないかと、探したのでしょう。
 そこに、マネタリストの誰かが、「貸金は預金で渡すのだから帳面ではその分の金融資産が増えることになりますよ」という話を国際金融資本の連中に持ち込んだ可能性があります。
 その話を理論の形にすれば「金融は金融資産を作る大切な存在だ」と大手を振って主張できます。なので国際金融資本はこれらの理論作りをする連中に大量の実弾(買収資金)をぶち込んだ可能性があります。
 
 懐がとてつもなく暖かくなるのですから、あるだけの悪知恵をつぎ込んだはずです。そうして、完成したのがMMTだと私は思っています。
 すなわちMMTは、「国際金融資本は良いことをしているんですよ」ということを、世に広めるためのプロパガンダなのです。
 
 国際金融資本にとって一番儲かる環境は、国境のないこと(グローバリズム)、規制のないこと(ネオリベ)ですので、MMTに奉じることは、グローバリズム、ネオリベに奉じることに他ならないと私は考えます。
 
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 何をどう信じてもそれは各人の選択なので、他人がとやかく言う問題ではないのですが、信じたことに奉じて、何かそれが行動につながるなら、それは行動した人の責任であることだけは、自覚する必要があるでしょう。

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 経済成長の解を提示することが「経済学」に課せられた課題であると、私は思っています。しかし、経済学は「経済成長」を正面から取り上げて議論したことは一度もないのです。
 もちろん、現代経済学は経済成長についても言及しています。しかし、それはペテンとしか言いようのないものであり、そのことについては既にブログ「進撃の庶民」においてエントリーの老いの一徹:『現代経済学の4大ペテンと2大錯誤』】として発表しています。

 

 私は、経済成長の原理は数式をもって示せると主張しており、そのことを2016年9月にブログ「進撃の庶民」においてエントリー【「経済成長とは」】lとして発表しています。
 その式は前回もしましましたが、次の通りです。
  GDE(t+1) = GDI(t) + FromStock - ToStock 
 この式は、ごく一部の人ですが支持を得ており、最近もブログ「進撃の庶民」のエントリー「現代貨幣論を根源的観点から解説してみる-文明・道具・使い方という政治【ヤンの字雷】」において議論されました。
 
 その議論から得た結果ですが、反論の大きなものとして『前期の支出も、所得も、貯蓄も、前期で完結しているのであって、今期の支出、所得、貯蓄とは全く別物』という主張です。
 で、この主張は成り立つのか、ということが問題なわけです。
 「現代経済学」という学問は極めて性質の悪い学問で、自らは経済成長の解を示す努力をせず、人の出して示したことには精一杯あるだけの力を振り絞って、反論だけはする、というカスなことに努力する学問です。で、カスな努力が実るかどうかです。
 私は、経済は連続した物であって、「完結」はしない、従って反論は成り立たないと考えています。

 そのことを、数学的に検証しようとする動きがあり、それが下記に示すジータさんのエントリーです。
 このエントリーのコメントを完全に理解するためには、高校の数Ⅲを履修した程度の微積に関する知識が必要ですが、どんな考えで議論を進めているかは普通の常識で分かりますので、読んでいただければと思います。
 


 上記のエントリーで、議論のきっかけとなるものが私の下記のコメントです。
 要は、「GDE(t+1) = GDI(t) + FromStock - ToStock 」という式を理解するには、定積分の境界値に関する議論に行き着きますよ、と述べたわけです。

 

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 実は、「GDE(t+1) = GDI(t) + FromStock - ToStock 」という式を認めると、ケインズが述べたことを否定することになり、そのことはMMT論を完全に否定することにまでつながり、「現代経済学」の崩壊にまでなりますので、MMT論者が必死に抵抗するのは当然だろうと思います。
 
 で、MMT論者の考えの根源は次の通りであるとコメントしたのが下記です。このMMT論者の思考の原点は皆さまはどう判断されますか?

 


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 ブログ「進撃の庶民」のエントリー「現代貨幣論を根源的観点から解説してみる-文明・道具・使い方という政治【ヤンの字雷】」において『「現代貨幣論(MMT)」など、どうひねくり回しても経済成長の解など出ないのだから、一体全体意味などあるの?』という内容のコメントを私が出したところ、議論が大いに盛り上がりました。
 
 で、話題の中心となったものが、以前に私が示した経済成長を示す数式(注)であり、それが経世済民への最も簡潔なロジックである、といった意味のことをジータさんがコメントされました。
 そのコメントで、私の述べた数式は成立している。従って{ 『 機能的財政論では不完全 』 と皆さんが論ずる、貨幣の本質とやらを解説するMMTも、芋づる式に不要となるというカラクリです。}と結ばれたのです。
 
 要はMMTなど言う議論は不要である、ということを私が示したことを土台にして、ジータさんの立場で述べられたわけです。
 
 もちろん、それに対する反論があり、そのついでに私の示した式は成り立たないと述べられていました。つまり私の示した式を否定することでMMTは経済成長に対する有用な論である、と述べたかったのでしょう。しかし私の述べたことを否定したところでMMTが経済成長の解を示していないことに変わりがないわけで、依然として「何が言いたいの?」という状態に変化はないわけです。
 
 しかも、私の示した式を反論するのに持ち出した文言を見る限り、収入額あるいは支出額という金額が持っている時相(タイムフェーズ)と順序(シーケンス)を無視したものだったので、これを質すことから始めたのですが、質された方は何が聞かれているのかを理解できなかったと思います。
 
 力学では量に2種類あってスカラー量とベクトル量がそれです。いずれも値(Value)を持つのですがベクトル量は併せて方向(Direction)をもっています。
 同じように収入額あるいは支出額という金額という量も値(Value)に併せて、その値が成立した時刻を時相(Time Phase)として持っています。
 さらに物事には順序があります。
 例えば、大八車は引くから動くのです。動くから引くのではありません。病気になったから医者が治療するのであり、医者が治療するから病気になるのではありません、お金はあるから渡せるし、渡すから受け取れるのです。無ければ渡せませんし、渡されないものは受け取れません。
 つまり収入があるから支出できるという順があり逆順は起こり得ません。これが順序(Sequence)です。
 
 実は以前に私が示した経済成長を示す数式(注)は、金額が持つ値(Value)・時相(Time Phase)・順序(Sequence)の要素を考慮しないと真に理解することはできないことが、今回のヤン様のエントリーのコメントの応酬を見て気付いたのです。
 私にすれば、そのことは自明だったのですが、ほかの方々にはそうでもないようなので、ブログ「進撃の庶民」の場で機会を見て解説したいと考えています。
 
 金額が持つ時相(Time Phase)・順序(Sequence)の要素を考慮するには微分積分の知識が必要なので、高校で数Ⅲを学んでいなかったなら少し難しいかもしれません。
 
(注1)
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 GDE(t+1) = GDI(t) + FromStock - ToStock 
 ⊿GDP = FromStock - ToStock
 経済成長率 = ⊿GDP / GDI(t)
 ここで
 GDE(t+1) : 次の需要
 GDI(t) : 今の所得
 FromStock : ストック領域からの(借入金+預金引出し金)
 ToStock : ストック領域への(返済金+預金預入れ金)
 ⊿GDP : GDPの増減絶対量(正なら増分、負なら減分)
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