GDPは最終消費者が付加価値を購入するために投じた金の合計で計測されます。
このことから言えることは、「金さえ使えば経済を拡大させることが出来る」ということです。つまり去年より今年多く金を使えば経済は拡大するのです。
去年より多く今年金を使うためにせねばならないことが一つあります。それは誰かが借金をして、それを付加価値購入に充てるということです。稼いだ金をすべて使っても経済規模は維持できても拡大はしません。借金こそ経済拡大のための必要条件なのです。
参院選が公示されましたが、経済政策に関して上記のことを明確に指摘し、そのことを政策として提示している有力候補者はいません。
このままでは、日本が成長軌道に乗ることはなく、衰退の道を歩むことになるでしょう。
私に残された日数は少なく、日本が再び経済拡大していく姿を見ることはないかもしれませんが、お若い方々は「GDPは使った金の合計」ということの意味することを吟味して、正しい経済政策を進め、「一億総中流」と言われた社会の再来を目指していただきたいと思います。