“ 薫風のしっぽ ” ... ⑧ 傷ついたイボの手当て | 柴犬 風花丸♡ 19歳になりました!

柴犬 風花丸♡ 19歳になりました!

2000年2月10日生まれの、優しいお爺ちゃん犬です。

【 薫風 ( くんぷう) は、風花丸のお母さん犬です。2017/2/2 に、18歳8ヶ月で天寿を全うしました。薫風なくしては風花丸を語れず ... 。薫風の最期の1年半を、“ 薫風のしっぽ “ シリーズとして、記憶をたどって書いておきたいと思います。

自分のための ... 、これからの風花丸のための ... 、そしてお役に立つかもしれないお一人の方のための、薫風のお話です。】


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[ ⚠︎ 今回の内容には、イボ ( 腫瘤 )の写真が出てきます。同じような悩みの方の参考になると思うので、患部の加工はしません。苦手な方には、とても生々しく見えるかもしれませんので、ご注意ください

 

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薫風は、良く動き回りました。

狭い場所でも、障害物があっても、猪突猛進で体をぶつけながらドカドカと音を立てて進むのです。人間ならばアザがたくさん出来ているでしょうね。怪我をしそうなので、机と椅子の脚に、ぶつかった時のクッションになるように座布団を巻き付け、あちこちに緩衝材になる物をくくり付け、ガードになる物を置いていました。


頭部をぶつけて傷ついているイボを、保護する事も必要でした。
常に出血して、分泌物も出ていましたので...。

[  ⚠︎  ]
 

イボの変化の写真です。苦手な方は見ない方がよいかも...。または高速スクロールでスルーしてください。





少しだけ気になる、というくらいの大きさだった老人性イボが ... 。




ブクブクと増殖するように膨れていきます。再び小さくなる事はなく、少しずつ面積を広げて、高さも出てくるようになりました。

薫風が動いた時に、ぶつけて擦れて、その度にイボの様子も変わりました。




分泌物で周りの毛が汚れて、乾いては固まり、その毛が患部に貼り付いてしまいます。

患部を清潔に保つために、イボの周りの毛をハサミで、根元まで切り込んでいました。
イボを傷つけないように注意深く切りながら、イボの観察をしました。
患部とその周りの手当を、1日に数回していました。
ハサミの使用前後の消毒も不可欠ですね。

( 使用したハサミは、赤ちゃんの爪切り用のハサミです。娘が産まれる時に用意した物です。
本当に物持ちがいいと言うか、品物が良いのでしょうか、今と違って安価な物は、昔はなかったですものね。
ちなみにこのハサミは、薫風と風花丸の肉球周りの毛をカットするの時に使っていました。)

常にガーゼやカット綿や綿棒を用意して、包帯やら、清浄綿やら、保健室のように色々物を用意していました。



そういうわけで、壁もカーテンも、「 こちら事件現場です!」 というような悲惨な状況になる事も度々ありました。

( 新築なんですけどね ... ドンマイ!)
 

右に傾いているせいか横になって寝る時も、右側が下の方が落ち着くようで、

右寄りにあるイボに圧がかかってしまう悪循環。

 

右つながりの影響なのか、右の目は涙が出て赤くなり、右の耳の中が汚れるようになりました。

 
 

 

患部を、これ以上傷つけないように保護する為のガーゼ。それを包帯で固定するのですが、なかなか難しいイボの場所。少し動くと、ガーゼや包帯がズレてしまい目にかかってしまいます。

前後でバランス良く、引っ張り気味で調整するのが良いのだけど、キツイとイボに圧がかかるし、緩いとすぐにズレてイボの保護にならないし ...。

 

 
 
 
帽子型にして、イボ部分の形を( 写真の上と下とで) 変えた物です。
生地は伸縮性のあるメッシュ素材 ( サークルに付けていた生地 ) です。
 
 
 
 
柴犬らしく和柄でも、作ってみました。首輪は固定するのに重要アイテムなので、
ストレスの少ない首輪を共布で作りました。
 
 
 

 

帽子も包帯も、煩わしいし、イボの根元に圧をかけてみたらどうかと、ガーゼと輪ゴムで留めています。

 

イボの表面は、乾かないように保湿するのが良いだろうとヴァセリンを塗ったり、

オロナイン軟膏もいいらしいとか、他の塗り薬も成分を調べて試したり... 。

それでも分泌物が乾いて、ガーゼが患部に張り付いてしまい、交換時に患部を少し傷つけてしまったり ...。

 

いやいや、もしかしたら表面は乾かした方が良いのかもと思って、ガーゼを外してみたり ...。

 
正解が分からない。

ネットで調べてみたら、多分、薫風の腫瘤は、いわゆる “肉芽腫 ” というものらしい。

“ イボ ” と呼ぶのは相応しくないのだけど、私たちは簡単な言葉で “ イボ ”と言っていました。

 

 

イボが、少しでも小さくなる効果があるというものは、何でも試してみたい。


イボ取り地蔵も全国各地にあるようで、近い場所を探したけど、やっぱり本人( 本犬 )を連れて行かないと効果がないみたい。やっぱりそれはチョット無理。薫風の負担が大きいもの。

 

ハトムギ茶や、梅エキス漢方薬やサプリメントのヨクイニンも、フードに混ぜて試してみました。

 

民間療法の、糸で縛るなんていうのもやってみるけど、怖くてキツく結べない。

 

あ〜、「こぶ取り爺さん」のお話に出てくる鬼は、どこにいるんだろう? 

ウチに来てくれないだろうか? 


と、本気で思いました。


薫風のイボをどうにかしてあげたくて、「 調べて、試して」の繰り返しでした。


イボ、腫瘤、腫瘍 ...。


どう対処したら良いのだろうか...。


毎日が闘いのようでした。