2024.10.05@Gorak Shep→Kala Patthar🇳🇵


ようやく登った陽光の余韻に浸っていると、嬉しいサプライズが待っていた。度々登場しているカトマンズのバスから一緒だったフランス人のイアンが登ってきたのだ。

昨夜、宿の食堂でひどい高山病に悩まされていた彼は(彼と僕は度々同じ宿になっている)、カラパタールは諦めないといけないかもしれないと言っていた。

しかし今朝になって体調が回復した為、挑戦することにしたのだとか。

インターネットも無くお互いがどこに居るかなどの情報共有もできない状況下、このゴール地点で一緒になれたというのは奇跡に近いことで実に喜ばしい瞬間であった。


彼と僕の間にはかなりの身長差があるように見えるが、周りの山々に比べれば20センチなど取るに足らないものと言えよう。



エベレスト街道の一旦のゴールに到達した僕だが、回れ右をして来た道を帰るわけではない。少し回り道をして5,400m級の峠を二つ越えるルートを取る。

元々はもう一つある5,500m越えの峠と合わせて三つの峠を越える通称スリーパストレッキングの予定だったのだが、一つ目の峠Kongma La(コンマラ)は2週ほど前に降った豪雪により通行止めとなっていた。(シンガポール人の男性が1人亡くなっており、誰に聞いても絶対に行くなと言われた。)


今日は残り二つの内、一つ目の峠Cho La(チョラ)の手前の村Dzong Lha(ゾンラ)を目指す。


赤がこれまでの軌跡