2024.9.22@Shivalaya🇳🇵
Shivalaya(シバラヤ)に到着するなりバスの乗務員にTourist Postなる場所に案内される。ネパール人以外はここで約3,000円のパーミットを購入する必要があると言うのだ。
「僕は日本から来た、パーミットをくれ」と言うと「あんた本当に日本人?シェルパ族にしか見えないわね、アッハッハー」と何千人と観光客を見てきたであろうその道のプロであるTourist Postのお姉さんすら騙す僕のネパール顔。あるいは僕はシェルパ族ですよ顔をしながら歩けば、パーミット無しでも大丈夫だったのではなかろうか。
泊まる宿も決まっていなかったが、同じバスに乗っていたネパール人が俺と同じところに泊まればいいと言う。まあ値段次第ですねと答え、彼に着いていくと一泊200円で個室という僕の人生史上最安の宿であった。その上、清潔感のあるベッドにWi-Fi付きである。テントを張るだけで2000円ぶん取られる日本の山小屋に見習ってもらいたい。
その宿にはもう1人宿泊客がおり、なんと彼が日本人の青年であった。インドに来て以降、初めての日本人との邂逅とあって、テンションが上がる。
彼は仕事でインドとネパールに何度か来ていると言い、エベレスト街道経験者でもあった。何でもシバラヤの町がお気に入りであるらしく、今回はこの町でリモートワークをする為だけにあの貧乏人オフロードバスでカトマンズから来たのだと言う。シバラヤ村民の間で一向にエベレストを目指さずパソコンをいじっている謎の日本人がいると噂になっているに違いない。
エベレスト街道のトレッキングについて何も前情報を仕入れていなかった僕は、彼から道順やオススメの宿、高度順応のスケジュールなどをしこたま聞き入れて、いよいよ明日からの3週間のトレッキングに向け準備万端となったのであった。