2024.09.06@Kolkata→Agra🇮🇳


大安売りされていた電子書籍のクレヨンしんちゃん20巻を片手に暇を潰した27時間の列車の旅も終わりを迎える。両親曰く幼い頃の僕はクレヨンしんちゃんくらい落ち着きがなく、病院に連れて行こうか真剣に悩んだ程だそうだ。あるいは病院に連れて行ってくれていれば、今頃落ち着いてサラリーマンを続けられていたかもしれない。


今度は到着予定時刻よりも早く駅に到着し、ホスト宅を目指す。ハードボイルドスケベ親父ロヒットからホストからの逆ナンを狙う方法を教えられた僕はその方法を試していた。何日にどこどこに着きますと入力しておくだけで、あっという間に5件ほどの熱烈なオファーが届く。その中から一番良さげなホストを選ぶだけだった。

Agra(アグラ)の街は高い建物も見当たらず、どうやらタージ・マハルがあるだけの街らしい。日本でいうところの姫路的な立ち位置だろうか。

ホスト宅周辺に到着し連絡すると、そこから50メートルのところだとのメッセージとともに自撮りが送られてくる。なぜなのか。


ホストの名はマニッシュ、27時間の電車の旅でクッキー一袋しか食べていなかった僕は腹ペコだと伝えると、待っとけとの一言とともに何か食べるものを取ってきてくれる。戻ってきた彼の手にあったのはチョコクッキー。本当に有難い限りである。

もう少しガッツリ飯が食べたいと伝えると近くの食堂に連れて行ってくれた。食材にハエが群がるおよそ衛生的とはいえない食堂だったが、味は間違いない。インドに来て3週間弱が経つが、便の調子は日本にいるときよりむしろ良いくらいだ。

食堂には彼のいとこの弟だという男がいた。いとこの弟は、それもまたいとこではないのだろうかなどと思いながらスパイスの効いた焼きそばを頂き空腹を満たすのだった。