2024.2 韓国TVドラマ Vol.119 | ジュンス야〜(•ө•)♡くもゆ

ジュンス야〜(•ө•)♡くもゆ

ただの日記
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キム・ジュンス


声が魅力のミュージカル俳優

赤髪ドラキュラの10年を語る


ステージ上で華やかに輝いていたアイドルXIA(シア)よりも、ミュージカル俳優キム・ジュンスのほうがより見慣れている気がするのは、それほどの月日が流れた結果だろう。初めてミュージカルの舞台に立ってから10年が過ぎた。韓国ファンはもちろん、日本ファンまでをも韓国ミュージカルに引き寄せたジュンス。彼がいたから、今ではアイドルグループのメインボーカルが大型ミュージカルに出演するのも当たり前になった。チケットパワーは言うまでもなく、その演技力と歌唱力は数多くの受賞が物語る。韓国ミュージカルのトップ俳優に上り詰めたジュンスが、14年に初演した「ドラキュラ」の10周年記念公演に向けた思いを語った。


5度目の出演でも
毎シーズン学びがある

■5度目の「ドラキュラ」出演ですが、いかがですか。

初演したのがつい最近のことのようなのに、もう10年もたったというのが不思議です。それだけ観客の皆さんから愛され続けたという証拠ですよね。昨日もミュージカル制作会社ODカンパニーの社長にお会いしました。一度公演されて終わる作品も多い中、10周年を迎えられたというのが感慨深く、初演から今回の公演まで、僕が俳優として一度も抜けることなく「ドラキュラ」の歴史に参加できたということに、感謝しています。


■10年も続いた理由は何だと思いますか。

作曲家のフランク・ワイルドホーンが韓国公演を見て「韓国公演はほぼ創作ミュージカルだといっても言い」と言ったほど、他国のバージョンとは違うところが多いんです。舞台美術もシーンのディテールも違うし、新曲も3曲追加されています。13年間ミュージカル俳優をやっていて、創作劇の初演作に参加する機会もたくさんありました。創作劇は(実績がないので)成功するかどうかのプレッシャーは大きいですが、俳優たちの意見を柔軟に取り入れてくれるという長所があります。ただのプレイヤーとして演じるだけではなく、一緒に作っていくという感覚です。外国作ながら独自性の強い韓国の「ドラキュラ」は、創作劇の長所を持ち合わせているところが、成功の原動力になったのではないでしょうか。


■作品自体の魅力もあると思いますが?

僕がミュージカルの舞台に立ち始めて14年が経ち、それなりにたくさんの作品を演じました。それでも「ドラキュラ」がミュージカルの真髄と言いますか、「ミュージカルとはこういうものなんだな」と感じて頂ける作品の一つというポジションを確立したと思います。舞台のセットも圧巻だし、個人的には、ミュージカルは少しファンタジーがあるストーリーを舞台上でうまく具現化できたら、映画やドラマよりも観客に与えるインパクトが強いと思うのですが、「ドラキュラ」もそういう作品だと思います。


■観客にリピーターが多いことにプレッシャーは?

初演は、初演だからというプレッシャーがあります。この作品がどう評価されるか、僕が演じるキャラクターがどう見えるか、分からずに始めなければならない。そういうプレッシャーです。でも、2度目や3度目のプレッシャーもものすごかったです。初演の評価が良いから2度目、3度目が決まるものなので、期待以上のものをお見せしなければならないというプレッシャーが当然生まれます。不思議なことに、「ドラキュラ」は公演のたびに予期せぬところで疑問が湧いて、その答えを探すために、あるいは観客を没入させるためにさまざまなディテールを悩むなど、僕自身が色々勉強させられます。そして毎シーズン、新しい俳優たちとご一緒して学ぶことも多いです。なので、今回も慣れたものに新しいものが加わって、いろんな姿をお店しようと思います。


■慣れと共に、余裕も生まれそうですが。

余裕があるから、ディテールにより集中してしまうんです。演技に正解はないので、少し変えてみようかなと悩んでいます。例えば、前まではドラキュラの怒りっぽいところを強調しようとしていましたが、今回は相手役の港話すときにもう少し優しくしようと考えています。そうすることで、カッとなったときにより一層違いを感じられるし、ダイナミックな表現ができる気がしたんです。それを見た観客たちが、400年前にドラキュラが愛した女性にどう接していたのか、その時の二人の関係を想像できるようにしてみたいんです。


■おっしゃる通り、ドラキュラは感情の振れ幅が非常に広いですが、うまく表現するノウハウは?

僕は、計算して緻密に演じるタイプではなく、感情的に演じるタイプなんです。やってみてから、これであっていたんだなと感じるスタイルです。でも今回の公演は、準備段階で色々考えてみました。これまでの公演では、僕があまりにキャラクターとしてのドラキュラを表現することだけに集中いていたのではないかと思ったんです。ドラキュラが呪われる前の姿をあまり見せていませんでした。「She」で少しだけ触れる程度で。血に飢えて衝動的になったドラキュラではない、人間だったときのドラキュラを、短いセリフだけれどしっかり伝えられるよう頑張りました。

好評の赤髪ドラキュラ 
今シーズンで引退するかも
 

■赤髪はジュンスさんのドラキュラのシンボルになりましたね。

こうして10周年を記念するほど、この作品が愛されると思いませんでしたし、毎公演に参加できるとも思わないまま始めましたが、それが人気を得たので続けてきました。初演のとき、「Fresh Blood」を歌っていて、髪色を変えるのはどうかなと急に思いついたんです。映画ならあとから髪色を編集することもできますが、ミュージカルはそうもいかないし、血を飲むというのを具体的に見せるのが難しいので、視覚的にはっきりと変化を見せられたらと思いました。かつらを脱いで若返るシーンで、血の象徴である真っ赤な髪色になったら、まるで血が乗り移ったかのように刺激的で、いいんじゃないかと思ったんです。


■赤色を維持するのは大変では?

毎週、染め直さなければならないんです。何度も染めているから髪も痛むし、日常生活で不便を感じることもあります。髪が濡れた状態でどこかに寄りかかっていると、すぐに色移りしちゃって。枕もタオルも赤くなってしまって、全部捨てました。それでも赤髪が好きだといってくださるので、染めないわけにはいきませんよね。今回も最後まで悩みましたが、制作会社との議論の末、10周年ですし、有終の美を飾ろうということで、また赤髪にしました。でも、今回が最後になると思います。次にまた「ドラキュラ」をやるという保証もないですし、赤髪のドラキュラは今シーズンで引退するつもりです。ハハハ。


■非人間的なキャラクターに特化している気がします。

先ほどお話したように、ファンタジーが混ざった作品での評価が良かったので、そう感じられるのだと思います。ありがたいことです。僕の声は、良く言えば個性的で、悪く言えば独特すぎて悪目立ちするじゃないですか。ミュージカル俳優の間にいると、浮いていますので。声だけで人間的でない印象といいますか…。発生法もそうですし、体の使い方も他の俳優たちと違うようです。ダンスを踊るアイドルとして活動していたから、そういうところを魅力だと感じてくださったのではないでしょうか。


■ヒロインのミナを演じる女優たちとの相性はいかがですか。

初演メンバーの一人だったチョン・ソナさんと、今回またご一緒することになり嬉しいです。イム・ヘヨンさんは、再演から今まで僕と一番多く組んできた方なので、間違いなく安定感があります。IVYさんとは今回始めてですが、新しいパートナーと演じると新たに感じるものがあるんです。一緒に演じたら、他のお二人とどう違って見えるか期待しています。リハーサルで見たらとてもお上手で。非常に気分の良いワクワクを感じています。


■チョン・ソナさんとは所属事務所が同じですが、作品に関するお話もたくさんされたのでは?

初演でご一緒したので、自然と観客の反応に関する話になりました。例えば、「ミナが何をしたときに、観客の反応が良かったっけ?」と聞かれたので、僕が感じたことをお伝えして、姉さんがやりたいことをやればいいとお話しました。


■デビュー作から主人公を務め、当時は否定的な意見もありましたが、今までのご自身の歩みを評価するなら?

始めた頃に今の未来を見ていたら、ここまで来られなかったと思います。当時は、出演する作品の全ての回の全てのシーンに、その瞬間のベストを尽くしていました。単純に、テレビに出られないからミュージカルでもやろうか…という気持ちではなかったんです。初めての作品で主演に抜擢されて、ミュージカルファンの目に悪く映るかもしれないし、その気持ちも十分理解できました。当然のことでしたし、僕が時間と努力を注いで続けていけば、いつかはわかってくださるだろうなと。なので、たった一回でも音を外してはならないという、僕なりの基準がありました。他の俳優はそれまで見せてきたものがあるから、時には音を外しても許されるけれど、僕が外したら一回はミスで済むかもしれませんが、二回めからは「やっぱりね」という評価になってしまいます。なので、本当に完璧にしなければというプレッシャーがありました。幸い、今まで大きな失敗もなく、毎年二作品ほど続けられていて、今まで僕をミュージカル俳優として受け入れてくださっている気がします。僕自身も、歌手というよりミュージカル俳優として自己紹介するほうが気が楽です。今も歌手活動はしていますが、自分の口で歌手だというのは少し照れくさいです。

「キンキーブーツ」にも興味 
体格の問題で諦めるしかない


■ドラマや映画に出演する考えはありませんか。

ミュージカルを始めた当時、ドラマ出演のお話もたくさんいただきました。当時の僕は、今ミュージカルでうまくやれているのに、わざわざ無理する必要はないのではないかという気持ちでした。元メンバーのジェジュン兄さんも、僕と似た気持ちだったと思います。兄さんにもミュージカルのオファーがあって。でも、お互い「ミュージカルはジュンスがやっているから」「ドラマは兄さんが頑張っているから」という気持ちで、特に何かを話したわけではないですが断りました。そして、やっぱり音楽があるかないかというのが大きく影響していたのも事実です。ドラマとミュージカルの演技は、とても違うんです。ミュージカルは音楽が持つ雰囲気の中で演技しますが、それが上手だからといって、ドラマでもうまく演じられるという保証はないんです。その反対も同様です。それぞれ得意なことが違うように、同じ演技でも、ドラマと映画とミュージカルは全部違います。なので、今更ドラマに挑戦するのは少し怖いですね。ただ、今まではそうでしだが、今後のことは誰にもわかりません。ハハハ。


■「ドラキュラ」に出演し続ける理由は?

ミュージカル俳優になってかなり多くの作品をやってきましたが、一つの作品の中で様々な姿を見せられるミュージカルはあまりありません。「ドラキュラ」は、そんな姿を見せられる数少ない作品の一つです。怒る姿、子供のように泣く姿、冗談を言う姿、老人の姿まで、様々な姿をお見せできるんです。また、僕が他国のドラキュラ俳優に比べてまだ若い方で。普通は40〜50代が多いんです。ありがたいことに僕は20代から演じていて、僕なりにキャラクターを作ってきましたが、僕も年を取って徐々にドラキュラ本来の年齢に近づいています。今後またキャスティングされるかわかりませんが、10年後にも出演できるなら、今よりもっと大人びたドラキュラをお見せできる気がして、可能な限りこの舞台に立ち続けたいです。


■他にやってみたいキャラクターは?

昔から「ウィキッド」を見るたびに、「女性に生まれたかった」と思うんです。でも、性別を変えるわけにはいかないので…。「キンキーブーツ」もやってみたい作品の一つですが、僕がやったらだめだと思う作品でもあります。ドラッグクイーンのローラの魅力は、誰よりも体が男性的なときに発揮されるんです。そうでなければ、ウイットもありませんし。なので、カン・ホンソクさんやソ・ギョンスさん(22年公演出演者)みたいに、体が大きい俳優がぴったりなんです。僕も女性らしい演技はできますが、体が大きくないので残念です。僕にローラのオファーは来るわけ無いと思いますが、お話を頂いたとしても、やったらだめだと思っています。


■今後の予定は?

個人事務所として始めた会社の規模が大きくなって、エージェンシーのように運営しています。所属俳優は皆さん自分でうまくやる方々なので、いい作品があればお互いに勧め合ったり、手伝うことがあれば手伝ったりしながら仲間意識が生まれ、前からやってみたかったミュージカル俳優のガラ・コンサートも開催できました。ミュージカル俳優たちが歌うキャロルも披露できましたし。ガラ・コンサートはこれからもやり続けたいですが、所属俳優たちが全員作品に出演していて、スケジュール調整がなかなか難しいです。


■現在も、ミュージカルのチケットパワー1位のトップ俳優ですが、他に叶えたい夢はありますか

ありがたいことに、フランク・ワイルドホーンがいつも僕にブロードウェイに行けと言ってくれるんです。世界中のどこにも僕みたいに歌う人はいないし、ユニークな俳優になるはずだと推薦してくれるのですが、そのたびに僕は英語に自身がないからと断っています。ハハハ。日本語はできますし、日本語で歌うこともできるので、日本で日本人俳優たちと日本語で公演してみたいです。日本のファンに感謝の気持をお返ししたいという思いもありますし。今も、韓国公演会場の10〜20%は、日本のファンが埋めてくれています。その方々が韓国まで来なくても僕の公演を楽しめる機会を、必ず設けたいです。


profile


キム・ジュンス (김준수) 87年1月1日生まれ。177.2 センチ。B型。03年、東方神起のメンバーとして歌手デビュー。09年に東方神起を脱退。10年に新グループJYJとして活動再開すると同時に、ミュージカル俳優として活動の幅を広げ、「モーツァルト!」の主人公モーツァルト役で華麗にデビュー。その後、「エリザベート」「ドラキュラ」「デスノート」「エクスカリバ 一」など大型の人気ミュージカルの主演として活躍し、強力なチケットパワーを見せつける。23年には、「ウエスト・サイド・ストーリー」のトニー、3度目の公演となる「デスノート」のLを演じ、現在は「ドラキュラ」に出演中。21年、 個人事務所を設立して独立。チョン・ソ ナ、キム・ソヒョン、ソン・ジュノなど、多数の人気ュージカル俳優と専属契約を結び運営中。