2023.6月号 韓流ぴあ | ジュンス야〜(•ө•)♡くもゆ

ジュンス야〜(•ө•)♡くもゆ

ただの日記
ただの備忘録
ただただ、김준수씨が好きなだけ
(•ө•)♡





韓国ミュージカル界に燦然と輝く“黄金星”
キム・ジュンス

4月に日本で7年ぶりに行われたバラードコンサートの最終日、本番前の控え室でステージ衣装に身を包んだジュンスはすでにオーラ全開だった。 

だが、開幕直前の緊張感はなく、ステージでのトーク同様に気さくな雰囲気いっぱいに、日本語で一つ一つ丁寧に質問に答えながら、ミュージカルについてじっくり語ってくれた。


芸能人生半分以上のミュージカル俳優歴

天性のエンターテイナーであり、ミュージカル俳優としても唯一無二の輝きを見せるキム・ジュンス。ステージに立つようになってから早13年、20年の芸能人生の半分以上を占めるこの歳月は、彼にとって長くもあり短くもあったようだ。

「もう13年になるのかという気持ち、まだ13年かという気持ち、どっちもあると思います。何年か前までは僕より先輩のほうが多かったんですよ。それが今では僕に『先輩』と呼びかける人が増えてきて、そういう時に『あぁ、結構時間が経ったんだな』と感じたりします。13年という数字を見たら、決して短くはないじゃないですか。そして、その間に結構色々な作品もやったし、それを振り返ると『うん、頑張ってきたな』という気持ちです。でも、まだもっとやりたい作品や役があるので『まだまだ』という思いもありますね」

確かに決して短くはない13年という歳月の中で、出演してきた作品は再演を重ねる人気作品ばかり。その中でも彼にとって、特に大変だった舞台について振り返ってもらった。

「そうですね、喉の管理が一番厳しかったのは『モーツァルト!』で、体力的に一番大変だったのが『エクスカリバー』でした。剣を振り回すシーンも多くて、剣を振るいながら歌って、終わったら『もう死にそう〜!』という感じで(笑)。毎回そうでしたね。それは『モーツァルト!』も同じですが。そして、一番いろいろ真剣に考えながら臨んだのは『ドラキュラ』です。ほかには『デスノート』もそうですね。もちろんどれも大好きで、真剣にやっているし、思い入れはすべての作品にあります。」

常に全身全霊で魂を削るかのようにステージに臨んでいるジュンス。「死にそう」という言葉がオーバーだとは思わない。もしかしてコンサートよりも疲れるのかと聞くと「全然!」と即答して、ミュージカルの舞台のほうが圧倒的に大変だと話す。

「コンサートは一人全部でやるのはプレッシャーがありますし、日本語で進行するのも大変です。言いたいことを百パーセント表現できないし。あ、でもこういうの(取材)は大丈夫ですよ。ちょっとくらい間違っても平気じゃないですか(笑)。ただ、コンサートではファンの方に(言葉を)教えてもらえるので、だからこそ疲れずにできるんだと思います」

パフォーマンスでは完璧な一方で、人間キム・ジュンスとしては弱い部分も隠さず見せる。かつて初舞台の『モーツァルト!』で演技に悩んだ際も、自分の心を開いて彼に素直に寄り添うことで乗り切った。

「演技はやったことがなかったし、僕は技術的には演技できないので、ただ心からやるだけでした。モーツァルトの心境がその当時僕が感じていたことと結構似ていたんですよね。それで演じようとするより、僕の今の心境を彼のキャラクターを借りて表現するほうがいいと思って、僕を見せようとしたんです。それがお客さんにも伝わったんじゃないかと思いますし、考えてみたら、初めてのミュージカルが『モーツァルト!』で良かったと思っています」

演出家の助言で克服した演技や
歌唱法への悩み

初舞台については、得意な歌についても迷いを抱いていた時期があったという。そんな彼の大きな助けになったのが演出家がかけてくれた言葉だった。

「僕は歌手なので、声楽を勉強されてきた方とは歌い方が違うじゃないですか。当時ミュージカルは声楽を学んだ人が基本という感じでした。だから、僕もそういう歌い方をしないとダメかなと、真似してみたりもしたんです。そうしたら、ユ・ヒソンさんという『モーツァルト!』の演出家の方が『ジュンスのステージを見にくるお客さんは、その声で自分らしく歌うところを見たいんだから、変に真似したりせず、ジュンスの個性を生かして』と言ってくれたんです。そして、『これがミュージカル?と違和感を感じさせず、ジュンスの個性を壊さない程度に歌唱法を探してほしい』と言われました」

最近でこそミュージカルに出演するアイドル歌手は珍しくないが、そうした例がほぼなかった当時、その道を一人開拓したのがジュンスだ。その陰に、彼の可能性を信じた演出家の言葉があったことが分かる。

「それまではなんか迷っていたんですよ。どういう風に歌ったらいいか、どう役を表現したらいいかと。でも、その言葉を聞いたら『あ、そうか。これだ』と分かったんです。なぜかと言うと、今から真似したところで、ずっと声楽をやってきた人には勝てないじゃないですか。だけど、僕の個性を生かしてその人とは違う、ジュンスなりのステージをすれば、その人はジュンスには勝てないんだから、と言われたんです。その言葉がミュージカル俳優の僕に取って、とても重要な言葉だったと思います」

こうしてミュージカルの世界でも自他共に認めるトップスターとなった今、次に目指すことを聞いてみた。

「これまでにも何回か話しましたが、日本で日本語で、日本の俳優の方たちとミュージカルをやりたいです。一番の理由は、毎回日本のファンの皆さんが僕のミュージカルを見るために韓国に来てくださって、いつも申し訳ない気持ちがありました。だから、日本でやれたら皆さんももっと来やすいかと。皆さんがいたから今まで活動してこられたと思っていますので、それに応えられるようにしたい。すごく強く願うことだから、いつかできたらうれしいです!」


主なミュージカル出演作


2010年  モーツァルト!

2011年  天国の涙

               モーツァルト!

2012年  エリザベート

2013年  ディセンバー: 終わらない歌

                エリザベート

2014年  ドラキュラ

2015年  デスノート

2016年  ドリアン・グレイ

               ドラキュラ

2017年  デスノート

2018年  エリザベート

2019年  エクスカリバー

2020年  モーツァルト!

               ドラキュラ

2021年  エクスカリバー

               ドラキュラ

2022年  エクスカリバー

               デスノート

               エリザベート

               ウエストサイドストーリー

2023年  デスノート