ガソリンスタンド12(洗脳研修と過剰サービスのはしり) | ぼんくら雲のすけのブログ

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失業保険7月初旬で終わりますので就職しないといけません。
去年の年収は145万8903円でした。

休みの日、わざわざスタンドに向かった
今日は研修の打ち合わせがあるらしい(無給)

所長がいなくなりだいぶ現場が変わってきた

本社の部長SVが何やら綺麗な事をずっと喋っていた
お客様が、お客様としては、もし自分がお客様だったら
みたいなことを延々と喋り続けていた

続いて、現場を変える。さらには私達の意識を変えなくてはならないというような話をしだした
覆面(ミステリーなんとか?)
っていうのかな?
ご丁寧にそういうのを送り込んでいたらしい
うちらの仕事ぶりがアンケートになりプリントされ私の手元にあった

その中に赤い髪の店員はいかがなモノかみたいな意見があった
エースのyくんのことである
前の所長は、仕事さえキチンとやればと身なりに関しては、金髪であろうとロン毛であろうと容認していた

そもそも、飲食店ではないし帽子もかぶる
例えば、yくんが女性であれば何も書かれなかっただろう(男性差別である)

さらに、SVが私たちの作業についてのアンケートを読み上げていく

例1「窓をもう少し綺麗に拭いてほしかった、せっかくお金を払っているのだから気持ちよく送り出してほしい」

例2「ドアを閉める時、バタンと強く閉められてビックリした」

例3「だいぶ待たされた、自分が客だったらもう来ない」

例1に関しては、スタンドの無料サービスである窓拭きに、そこまで期待するものかと思った
例2に関しては、古い車などドアを強めに締めないと半ドアになってしまう(クラウンコンフォートなどもそう)
例3に関しては、混雑時であったのだろう、そんな客もどきがいたことにより、一般のお客をより待たすことになっただろう

SVが一つ一つの案件に対し、皆が思うことを聞く
それに対し、SVが解決策を示すというものだが
ぼーっとしていると、突然名指しされるので気が抜けない

すでに2時間以上経過していたが、終わる気配は全くない

SV「盆暗、この件に関してはどう思う?」

私「自分らの意識が、もっとしっかりしないとですね」

SV「盆暗、それは違うだろう。お客様の意識があってこそ、初めて自分達の意識があるんだ」

SV「まずは、お客様に感謝すること、我々の給料は誰が払ってくれてると思う?それはお客様だろう」

SVは諭すように私に教えを説いた
私達の意見は一旦聞かれはするものの、次の瞬間にはSVに間違いを指摘されることになった
ようはSV(本社)の思惑というか、思想みたいなモノに染まらなくてはならないのだろう

3時間が経過していた
無給の打ち合わせなのに、タバコを吸ったり飲み物を飲むこともできない、強制的な拘束だ!

SV「これから、皆さんの意識を変えるためにも度々集まります」

集まりと称することで、事実上の労働なのに無給にする狙いがあったのだろう

先輩「部長ってやつうぜーな」

私「はい、4時間もただ働きみたいなもんですね」

この日はまだよかったほうだった

SVの発言通り、大掛かりな研修はそれから3回くらいあった(全て4時間以上拘束され無給)
細かい突発的な研修も含めれば10回くらいはあったと思う、2ヶ月くらいのうちに毎日バイトしながら合間に研修を受けていた
しつこいようだが研修は全て無給(`_´)
制服を着て現場に立ち、一から接客を延々とやったり
洗車をかたっぱしからやったり
営業を積極的にやったり

もはやそれらは労働だった、本当にしつこいようだが無給である
成人男性を数十人数時間拘束して、一銭の金も払わない
その剰余金に関しては、本社とかにいるハゲじじいの飲み代に消えるのか、ガッポガッポだな世の中理不尽だ!

主任「誘導のやり方、手の角度が悪いよ」

私「・・・」

だんだんうるさくなってきた、そもそも前の所長の時は実力主義で
私はすでにベテラン扱いだった、それがまた一からだやってられないよ

主任「髪、もう少し暗くできないか?」

私「無理です」

ついに髪の色まで、言われるようになってしまった
これでは学校と同じである

主任「もっとバンバン売ってくれないと、頼むよ!」

私「・・・」

積極的に、営業もさせられることになった
私として、時給800円なりの働きはしていたつもりだが(´_ゝ`)
それではダメらしい
スタンドは、油以外の売上をあげないと儲からないらしい

私なりに、必死に営業したが客に嫌な顔されたりすることも多く嫌になってきた
だって、オートバ○クスなどで200円で売ってるモノを850円で売らなきゃならないんだよ(゚-゚)

それでいて、売上をあげたからといって、歩合みたいなモノは一円もつかないのである

給油や接客に関しても、以前より一手間二手間増えることになった
例えば、運転席側のドアにひざまづき、ステップを一回だけ舐めるように拭くことを強要された
それ以外にもめんどくさいこと、私にとっては余計なことが増えた
ラッシュ時に捌けるかという疑問もあった

過剰サービスの、はしりではないだろうか?
ほんの15年前ほどのことであるが
今とは時代が違うと確実に言えることが一つある

レギュラーガソリン1L95円

これだけで、多くを語る必要はないだろう
世の中はまだおおらかさが残っていた・・・