息子が、私と寝たいと言って

私の寝てる部屋に来ました。


まだこれから、

洗い物と洗濯しなきゃならんのだけど。


まあ、しかし

いつまでも一緒に寝たいなんて

言ってくれるわけじゃないと思うから。


それはきっと洗い物や洗濯より大事なこと。


いいよ、と言って、

久しぶりにバッハの無伴奏チェロ組曲を

聞きながら寝かしつけ。


1歳から3歳くらいまで、毎晩枕を並べて、

この曲を聞きながら一緒寝たのだ

と話してやりました。


たった3年前のことだけど、覚えてないらしい。


そうか、と言って今度は

ベートーヴェンのピアノソナタを流してみました。


0歳の頃は、毎晩

ベートーヴェンのピアノソナタを聞きながら

2時間近く抱っこして

寝かしつけをしていたのだよと話しました。


「そんなわけねぇだろ」


だって。


6歳は口が悪い。


ふふ。


そんなわけねぇだろって言ったって、ね。

こうやって、小学生になっても

お父さんと寝たいって、私の部屋に来る息子。


そして、バッハの無伴奏チェロ組曲も、

ベートーヴェンのピアノソナタ(熱情)も、

息子は今でも聞き慣れていて、

安心して寝てしまう。


それが、私があの3年間毎晩寝かしつけをしていた(もちろんその後も寝かしつけはまあまあしてたけど、そのころは音楽じゃなくて読み聞かせメインだった)証拠なんだけどな。


そんなことを考えながら、

寝息を聞いてると

寝顔を見てると、思い出す。


0歳の頃、背中スイッチに何度も泣かされ、

ようやく置けた息子の寝顔に

心から安堵のため息をついたこと。


置いたら置いたで、

その後は寝息が小さすぎて全然聞こえなくて、

息してるのか心配になって

何回もほっぺたをつついたり

鼻に手を当てて息を確認したりしたこと。


いつまで一緒に寝てくれますかね。

さ、洗い物と洗濯するかな。