いよいよ、ラストです
3日目は14時半の飛行機
前日は、お昼ごはんも食べずに、出雲大社で過ごすことになったので、何とか3日目は、出雲蕎麦を食べようね…と強く思いを固めつつ宿を出発
でも、お昼ごはんまでは時間があるので、玉造温泉でどこか見て回りましょ
…と出かけて行ったのは、宿からすぐ近くにあった『玉作湯神社(たまつくりゆじんじゃ)』とそのお隣にあった『清巌寺』
玉作湯神社は、自分だけのお守りを作れるという、ちょっとユニークな神社
神社への階段の途中、脇にあった『上代玉類収蔵庫』というものですが、実は古代の玉作り跡に建てられたものらしいです
いわゆる古代の装飾品、勾玉(まがたま)や管玉(くだたま)や丸玉などが作られていた所ということです
そもそも『玉造温泉』という名前自体が、そのものを表しているのですよね
こちらで作られていたものは、この辺りで採れるメノウや水晶…とあり、メノウは青メノウ、赤メノウ、白メノウなどで、勾玉は主に青メノウで作られたようです
でも、泊まった旅館にも置いてあった、大きな青メノウ原石とされていたものは、正確には壁玉(ジャスパー)なのでした
そういうワケで、この辺で沢山産出した『玉』とは、色鮮やかな美しい壁玉のことなのですね
ちなみに、勾玉…で有名なものとしては、新潟県の糸魚川産の翡翠の勾玉がありますが、材質が違うだけでなく、形も違うようです
翡翠の勾玉は、形が整っていてシャープですが、出雲の勾玉は、素朴でほっこりした感じです
あらかじめ、神社の入口入ったところにある受付で、自分用のお守りキットを一つ選んで購入します
それを持って、階段を昇ってまずこの神殿でお詣りします
ここには、勾玉製作の祖神、櫛明玉神や他、温泉を見つけた神様や、温泉療法・薬・まじないの神様などが祭られているそうです
キットを開けると、中に小さな石が入っていて、それを境内にある湧き水で洗い清め、願いを注入します
再び神殿に戻り、複写になっている紙に願い事を書いて、一枚をキットに入っていた袋に石と共に入れ、もう一枚を奉納します
友人のには、本当の薄いピンクがかったメノウが入っていました
私のには、シトリンが入っていました
何となく、シトリンを見て算命学の司禄星を思い浮かべていましたが、ここまで長く培ってきたものが、実を結ぶというようなイメージを持ちました
ちなみに、じみへんも以前ここに来て、このお守りを作って持ち帰ってきたことがあるのですが、「俺は要らん」と言って、私にくれました
じみへんが持ってきた石は、何とローズクォーツ(笑)
そして、願い事には『夫婦円満』とか書いてありました(爆)
私たち夫婦は、大体男女逆っぽいのです
ここからは、玉作湯神社に隣接している清巌寺です
美肌祈願ができる『おしろい地蔵様』がいるという…
前もって絵馬を購入し、絵馬に印刷された身体の絵に、具合の悪いところを色鉛筆で塗って奉納します
私は今更美肌を願うつもりもなかったので、調子の悪いところを塗ったくりました(気が付くと全身殆どになりました)
最後に、おしろい地蔵様に、自分の良くなりたい所に、筆でおしろいを付けていきます
ただ単に面白がってやってました
最後に、出雲蕎麦を食べましょう!と選んだのが、1日目に入ったのどぐろめしの『さくら川』からも近い、『八雲庵』さん
松江城のお堀端に並ぶ武家屋敷のある通り沿い
と~っても風情がある所です
こちらは、正面の入口になりますが、我々はこの入口の隣にある、超狭い入口の駐車場に入って、裏口からお店に入りました
この左手奥の駐車場から入って、このガラス窓を右に沿って入店
左手奥の離れも、予約席でした
正面からは想像もできない立派な日本庭園が広がっていました
この店一番の名物、鴨南蛮と割子蕎麦(本当は割子蕎麦2個セットでしたが、鴨南蛮だけでたっぷり一人前の量なので、1個にしてもらいました)
友人は鴨肉が苦手と言うことで、割子蕎麦4個セットを頼みました
鴨蕎麦の方は、麺も柔らか目で甘み実感、美味しいだし汁とよく絡んで絶妙
割子の方は、いわゆるぶっかけですが、麺が締まって鴨蕎麦とは明らかに違った味わい
やはり、お蕎麦本来の味を知るには、冷たいお蕎麦の方が向いていますね
出雲蕎麦の特徴は、蕎麦の皮ごと挽いてあるところだそうで、蕎麦好きにはこたえられない風味とパワーみたいなものを感じます
ぜんざいも、出雲発祥の名物なのだそうで、『神在(餅)』じんざいがなまって、ぜんざいになったのだとか…
もちろん、別腹を残しておいて、美味しくいただきました
ここの『八雲庵』さん、とても有名な所だったようで、店中隙間なくびっしりと著名人のサイン色紙が飾ってあり、11時前に入店したからすぐに入って食べることが出来ましたが、我々が入った直後には、みるみる超満員、満席となり、外には行列もできていました
申し分ない時間を過ごすことが出来、幸せを満喫しました
この後、やや少し時間があったので、途中の大根島にある『由志園』に寄り、お土産を買い足して(牡丹園が有名らしいですが、お庭に入る時間はありませんでした)、空港に戻りました
全く未知なる土地、山陰地方でしたが、どこか染み入るような懐かしさがある所
魂のDNAには、神話時代からの記憶が刻まれているのかも知れません
もう一度来ることができるなら、今度は(出雲大社の行事が)何にも無い時に来たいな
玉造温泉街も散策してみたかったし、出雲大社に関わりのある周辺の神社にも行きたかったし、何と言っても心残りの歴史資料館、次は絶対行きたいです