行わけ詩? | 山下晴代の「そして現代思想」

山下晴代の「そして現代思想」

映画、本、世界の話題から、ヤマシタがチョイスして、現代思想的に考えてみます。
そしてときどき、詩を書きます(笑)。

ボルヘスは、詩の内実は、リズムだと言っている。そういうとき、行わけが必要になるんです。自分は、T.S.エリオットから詩を学んでいるんで、日本の詩人のみなさんが、散文がどうこう、行わけがどうこうと、侃々諤々している意味がまったくわかりません。だいたい、この分類は、間違っている、散文と韻文という分類がほんとうで、「行わけ」は形式ではないんです。それが証拠に、レオパルディの散文詩は、英語版では、勝手に行わけされています(笑)。ちなみに、T.S.エリオットは、ボードレールは、詩より散文の方がすぐれているとも言っている。この場合、ほんとうの散文です。

 

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