2019【今日の批評】166 「Googleが収集した個人情報で検索結果をゆがめている」 | IT批評家の戯言

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「Googleが収集した個人情報で検索結果をゆがめている」問題について大手検索エンジンDuckDuckGoのCEOが強く批判


DuckDuckGo」は利用者のプライバシー保護と利用履歴を記録保持しないことを運営方針とする、アメリカ人の1%が利用するアメリカ国内で第4位の規模となる検索エンジンです。


DuckDuckGoのCEOであるガブリエル・ワインバーグ氏が、GoogleやFacebookが個人情報を独占している現代のインターネットのあり方などに関して、批判しています。


「検索」は自分の欲望に直結する、最も個人的で、他人に知られたくない情報です。


しかし、Googleはユーザの検索履歴を集め続けています。


Googleは過去の


・検索履歴

・年齢

・性別

・国籍

・住んでいる地域


などが検索結果をゆがめてしまうため、ワインバーグ氏は


あなたと私が同じ単語でGoogle検索したとしても、得られる結果は異なります


と語っています。


それゆえ、ユーザーの情報から


「より好まれる検索結果」


のみを表示して、結果的にあるユーザーが特定の検索結果にアクセスしにくくなる


「フィルターバブル」


が問題になっているとのこと。


例えば住んでいる地域で検索結果が変化する場合、


「選挙候補者」や


「今回の選挙の焦点となる議題」


に関する検索結果も住んでいる地域によって変わってしまい、選挙結果に影響を与える可能性があります。


ワインバーグ氏は


「これは民主主義をゆがめる可能性があり、社会の害になります」


と語っています。


また、Facebookの話題にも触れていました。


ワインバーグ氏はFacebook上の政治に関する広告は違法にされるべきだと語っています。


また、連邦取引委員会(FTC)がFacebookにプライバシー侵害問題に関して最大50億ドル(5600億円)の罰金が科せられたことに対して


「ゼロが1つ足らないね」


とコメントしています。


大手のIT企業ではプライバシーの侵害バイアスのかかった検索結果など、各個人の思考や動向に影響を与えるとんでもない企業であることが、これでハッキリとしました。


日本では検索することを「ググる」と言いますが、これからは「未だにググってるの?」と言われる時代が来るのかな?


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インターネットは接する人により結果が変わってきます。


万能な能力を発揮させるには数々のバイアスを取り除き、そしてプライバシーを晒さない事によってしか生まれないのかもしれません。


新聞や雑誌なども読者への誘導が多いメデイアの1つです。(テレビなども含め)


今、目の前にある情報が正しいのか?改めて考える必要がありそうです。


TO BE CONTINUED