痔とDNA~その2 病人らしくいることは
確かおかんも、わたしくしが女子高生をやっている時に
痔の手術をしたのだが
時期は父と同じく夏だったと思う(夏は手術時なのか?!)。
一室に布団を敷きっぱなし、
伸しイカのようにうつ伏せていたのを覚えている。
食事準備担当がこの状態、
役割分担が変わって当然である。
週に1度ぐらいは「手伝い」の一環として、夕食を作成していた私だが、
術後1週間ぐらいは全面的に一家の食事をプロデュースすることになった。
というか、当時
「おかし作り」(うわー、なんかコレ、ハズいわ~)
が趣味だったので、
食材代をちょろまかし(!)、
無塩バターとか生クリーム(ホイップクリームちゃうよ)とかを
すっき~に買うことができて、よいチャンスだったというのも
家事に前向きだった理由である。
ちなみにこういうの(製菓材料)を買う時、
我が家では「こづかいから捻出」が当然だった。
おかんは家系的に胃腸が弱く、しかも便秘がひどかった。
どんなけ胃腸が弱いかというと、
「なすの糠漬け」が何故かビンゴ食品だったらしく、
「好きだけど食べたら下すし・・・でも食べたい・・・
食べた・・・あーっ、キター!!!」
というのをしょっちゅうやっていた。
(いい大人なのに・・・)
便秘に関しては、もうガンガン「ヤクルト」を飲んでいた。
ヤクルトは結構高いので、
ウチではそれはコドモ用ではなく、おかん用であった。
(私もたまには飲んだが、事情は理解していたので、ほとんど遠慮していた)
一家の主婦が常時、家内で病人をしているという事実は
家族の結束を特に深めもしなかったが、
記憶には残った。
朝から晩まで、布団にぺったり張り付いているのは、
今も昔も家族でもひとりでも
やっぱり異常なのである。
そしてなにより、それだけの「苦しみ」がある、ということでもある。
今回私がそれをまさに経験したのであるが、
だれにもぶつけようのないこの気持ちはせめて、
「病人らしく・・・(って、なんなんだよ)」いることで、
精神の均衡を保つのだろうかとふと思った。
だって、痛みが強い時は身もへったくれもあらへん。
異常な時を正常に過ごすのは異常なのだ。
病気は「ありのままを受け入れてこそ」ナンボ、全快への近道なのである。
(と、今回思った)
そうやってビジュアル的な記憶を呼び戻し、
おかんもやっぱり、うつ伏せになるしかなかったやろうし、
大変だったやろうな・・・と
先日の電話で話をしてみたのだが
「はあ~っ?もうそんなこと忘れたわ。痛かったのは覚えてるけど
寝てたっけ?それより盆は帰省すんの?
帰省するんやったら、あそこのいつもの羊羹こーてきてー」
と、いつもの調子で一方的に会話が飛び、
ほどなく回線も強制終了されたのだった。
痔とDNA~その1 男と痔とナプキンの関係
早い話が、両親も手術経験者、痔主である。
痔は遺伝があるとか、食べるものが同じだから、とかで
家族もなりやすい、と言われているが
私に関してはそれは全くそのとおりである。
おとんは確か、私が高校生の時に手術をしたはずであるが、
術後にあたる、ある夏の日の午後の、思い出深いフレーズがある。
「おかあさん、おっきいナプキンくれー」
これはトイレから聞こえてきたおとんの叫びである。
思春期にありがちな、「心は錆びたナイフ」状態な私は
親との関係もすこぶるヨイとは言えなかったが、
このひとことは稲妻のように私を強く揺さぶり、
思わず、あたしが持って行ったるわーとトイレを目指したくらいである。
しかし、実際はドアを軽くスルーし、
2階の自室に階段を駆け上がった。
おかんが「はいはい、なんやねん」というのが背中で聞こえた。
痔にナプキン、男にナプキン。
当時の私には大変衝撃的であったが、
だからといってこの後「パパの顔さえも見れなかったー」でもなかった。
むしろこの知恵に、この受容度に(おとんの態度)
むせる様にじわじわと感動した。
確かに、術後はお尻にでっかいガーゼをあてがわれ(折り紙大ぐらいかな)、
紙テープでペケポンをされる。
この状態はとても病人らしく、動きづらく、心理的に当分は外せない。
それにやっぱり、ちょこっとは血や消毒液とかが付いてしまう。
しかし、ナプキンなら
市販もされているし、そのつど新品も手軽に使えるし
ウラ面はノリテープだし、羽つきならがっちりパンツに固定されて
ズレない、漏れない、逃さない。
スムーズフィット!
ガーゼ以上のお仕事をしてくれるではないか。
術後の不安をすべて吸収してくれるではないか。
おとんと同じ(メーカーの)ナプキンを使ったか・・・
と思ったのは、しばらくたってからの生理時だったが、
そこまで思考が届かんぐらい、
「男のナプキン利用方法」は画期的だと思った出来事であった。
まあ、痔の家系に生まれた者の
深層心理からくる「慈悲深い理解」だったのかもしらんが・・・
と、明日は母の痔について。
はじめまして
盆休みも今日まで、
小学生ですら、そろそろ宿題やるべーと思い出す今日この頃、
何ひとつ何かを成し得なかった、いい大人がここにひとり。
それならブログでもやってみようかと
恐る恐る始めてみることにしました。
主なテーマはタイトルにもあるとおり、
「痔」のことなんですが、
これを中心に、雑記的なことを書いていこうと思っています。
まあ、なかなか正直にしゃべりにくいテーマではあると思うのですが、
使った薬や、リアルな痛みも正直にお伝えしますので
もしお仲間がいましたら、
これからどうやって生きていけばよいか
健康ってなんてスバラシイことなのかを
噛み締めるが如く、分かち合いましょう。
では明日以降、
今年の私の春~夏をめちゃくちゃにした(?)
「痔」について
つらつらと書き綴っていきます。