前の晩に寧楽共働学舎さんの手作り骨つきベーコンと、
白菜と能登の昆布を土鍋でゆっくり煮込んで、
セーターをかぶせて一晩予熱でじんわり寝かして、
澄みきった琥珀色のおだしー。
インスタの@saito.karami さんに教えてもらった
体にアミノ酸やミネラルがしみわたる「ボーンブロス」のスープです。
ボーンブロスのスープは、傷ついた腸(リーキーガット)を治すのに非常に有効な成分を含んだスープなんだそうです。
(もちろん汚染リスクのない鶏ガラやスペアリブを選びます。)
リーキーガットとは、糖質や添加物や薬の常飲や小麦製品や玄米食などで腸が傷つき、小腸にもれが無数に発生することです。
小腸のもれがあると栄養の吸収がうまくできず、逆に添加物や毒素は血液にのり、体じゅうにめぐってしまう。
ドロドロ血液の原因でもあります。
グルテン過敏症やリーキーガットが一般的に認知されているアメリカでは、すでにボーンブロスを手軽に飲めるスープスタンドまで登場しています。
とにかく骨スープであれば、使う材料は鶏ガラでも手羽先や手羽元でも、いりこや煮干しでも、
魚のアラでも、スペアリブでも牛リブでも何でもいいみたいです。
ちなみに、最近お気に入りのボーンブロスは、
安く手に入る鯛やブリのアラでとる滋味しみわたる「お魚ボーンブロス」です。
鶏ガラやスペアリブや牛骨だけがボーンブロスにあらず。
要は、体の材料になるたくさんのアミノ酸が詰まったスープ。
リーキーガットの改善に重要なグルタミン酸やグルコサミンやLカルニチンなどの成分がスープに溶け出します。
(スープで摂取するのが一番吸収が良く、腸に負担をかけない)。
脂がギトギトする場合は冷やしてから脂を取り除いて澄んだスープにします(脂溶性毒もこれで除けると思う)。
同じ成分を豊富に含む「かつおだし」でもいいと思う。
かつお節と煮干しでおだしをとった味噌汁は、
リーキーガット改善には最強のスープ。
昆布も入れたらさらに最強。
煮干しは骨まるごとの栄養、そしてかつお節には子供の成長や脳の発達に必要なアミノ酸やトリプトファンがたくさん詰まっています!
そしてアルカリ性の昆布や味噌は、酸性のタンパク質を中和してくれます。
ただ、ボーンブロスだけだと体が酸性に傾きがちになるので、必ずアルカリ食品の昆布や梅干しをプラスして美味しいお出汁をとっています。
(ボーンブロスだけじゃなく、タンパク質優先の食事はアルカリ食品をプラスすることが大事。
つまり、生野菜、海藻類、果糖の少ない果物、味噌や梅干しや梅酢などの発酵食品の大切さです。
ちなみに酢やレモンなどクエン酸系は体内でアルカリに変わります。)
タンパク質だけでなく、
米、玄米、パン、お菓子、添加物、マーガリンなどはすべて酸性の食べものです。
食べ過ぎれば体が酸性に傾きます。
ただお肉とは違い、ボーンブロスは体内でアルカリ性寄りに変わってくれることが分かっているそうです。
だから肉を食べる時よりは酸性アルカリ性をあまり気にしなくてもよいかも。
ところでなぜボーンブロスかというと、
2人目の妊娠の時になってしまった逆流性食道炎が、ここにきてまたカムバックしてしまい。
治るまでしばらく「お酒・カフェイン・甘いもの」は断つしかないわな〜ということで。
私の逆流性食道炎の場合、
肉や魚などタンパク質を食べても、全くもたれないし胸やけはしない。
でも、炭水化物を食べるとずーーっと胃に残ってもたれる、重くなる。
あと、豆類。
消化にすごい悪いから。
「炭水化物+肉」は最悪で、丼ものとか、胃もたれMAXになります。
なので自然とお肉を食べるときは主食を抜くようになりました。
肉や魚は胃酸ですぐ溶かされて消化されるけど、
穀物(炭水化物)は胃の動きを止めて、消化するのにすんごく時間がかかるらしい。
6〜8時間ぐらい消化に時間がかかるんだよね。
だから、ごはんもの食べると腹もちいいわけだ。
でも、逆流性食道炎の症状出てる時に炭水化物はやっぱり重くなるだけ。
甘いもの、砂糖もそうです。
ここ1週間、炭水化物、主食抜きのタンパク質+野菜+良質な脂質中心の食事にしてますが、かなり症状は改善してきました!
そして、ちゃんとお腹が空く!
胃が気持ち良い空腹になれる。
やっぱり糖質って良くないのね。
穀物はたった数千年の間に日本人の腸を伸ばしてしまうぐらい、消化に時間がかかるわけだね。
玄米も含め全粒穀物は発芽毒や半栄養素も多いし、
最低60回噛む習慣をつけなければ、食べるぶんだけ腸が傷つき、ミネラルを排出してしまう。
内臓の負担もかかるんだろうね。
ちなみに私は玄米と間違った菜食で万年貧血になりました。
玄米菜食だった頃は靴下重ねばきするくらい冷えてたし、何かしら不調だから健康のことばかり考えてたし、生理前イライラもあったし、
乾燥してたし、いつも食べ物を作ること・食べることばかり考えていた。
子供も貧血にさせてしまった。
ヘモグロビン値に異常はなくても髪のパサつきや肌の乾燥や、乳歯の抜け方が遅い、集中力、アイスを食べたがるなど、明らかに鉄欠乏のしるしは出ていた。
そりゃあそうです。
細胞を作ったり修復したり、酸素を送ったり、体温を作ったり、
脳細胞や肌や髪や血液を作ったりする「大元の材料のタンパク質」が圧倒的に少なく、
栄養不足を引き起こしていたんだから。
「肩こりにはこの食材、冷え性にはこのお手当て、薬になる食べ方」って、不調ありきの食事法。
でも健康体ならそんな食事法自体いらないわけですね。
栄養、栄養が足りなかった。
ただそれだけ。
菜食を拒否しているわけではありません。
菜食にも素晴らしい部分があるので吸収していくべきものがある。
でも、私や家族には合わなかっただけなのです。
今は、断糖肉食でも玄米菜食でもなく、
「体の声に沿った食事をすること」を大切にしています。
ゆるゆる糖質制限で、体はずいぶん軽いし、朝がすっきり起きられるし、ぜんぜん疲れない。
元気になった。
午後眠くならない。
昼ごはん食べた後、あんなに眠気に襲われてた(←明らかに低血糖症状)の日々がウソのよう。
朝食は、骨つき鶏でとったスープやかつおだしなど、その日によって違うけど、
とにかくリーキーガットを治して栄養の吸収を高めるために、
「おだし」をしっかりとったスープor味噌汁のみ。
温泉卵を落としたり(←温玉入り味噌汁おいしい!)。
昔は「朝食は白湯とスムージーのみ!」とか根拠なく決めていた時期もありましたが、
私にとっては全然、体力つきませんでした。
それどころか果物の糖分で血糖値が不安定になるし、ヘム鉄不足の貧血まっしぐら。
鉄欠乏で爪が反り返る前に気づけてよかった。
滋養がつまった朝のスープは、体に染みわたる!
内臓がよろこびます!
だから私は昔から、
「女性は朝抜いてはいけないよ。
朝のスムージーより朝の味噌汁を。(炭水化物は食べなくてもいいよ)。」
と低体温・低血糖の女子に勧めていました。
かつお節+いりこだしなんかは、
タンパク質が1食でなかなか摂れない子供にもオススメ!
よく「朝は排出の時間」と言われますが、そもそも何かをお腹に入れなければ自律神経のスイッチが押されず、便も押し出されないと思うんです。
朝ごはんを抜かなければいけないのは、
残業や飲み会で帰りが遅く、夕食の時間が20時以降になってしまう男性たち。
そりゃあ遅い時間に夕飯を食べたら穀物は消化しきれず、内臓は浄化されませんので、
朝抜くべきです。
でも、私や子供は夕食を18時台に食べるので、
朝まですっかり内臓が休まるのです。
夕飯が早いと、毎日が「プチ断食」なのです。
だから朝にはちゃんと空腹が訪れるので、自律神経のスイッチを押して血糖値を調整するためにも朝は何かを食べます。
(といっても朝から胃が重くなるご飯やパンなど炭水化物を食べるわけではなく、スープや味噌汁+温玉などを食べています。
子供はそれだけだと足りないので、オムレツ、またはおにぎりをプラスしたりします。)
昼間はごはんを食べますが、
ごはん(糖質)は少なめ、代わりにタンパク質とミネラルを増やしています。
夜はおかず中心で、ごはんは食べていません。
良質な油とタンパク質を意識した主菜・副菜・汁物をしっかり食べるので(しかも30回以上噛んでたべるので)、
ごはんを食べなくてもじゅうぶん満たされます。
というか、ごはんにたどり着く前にお腹が満たされる感じ。
だから、糖質=炭水化物に依存していた時の、
「もうちょっと食べたい」とか「なんか食後に甘いもの食べたい」という欠落感がなくなりました。
タンパク質に含まれるトリプトファンというアミノ酸は、
心を落ち着かせ、自律神経を安定させる働きがあるので、
「幸福ホルモン」とか「幸せ物質」とも言われます。
子供のイヤイヤ、泣きわめき、すぐ疲れる、授業45分ちゃんとに座っていられないなどの心の情緒は、栄養不足(タンパク質、鉄欠乏)をお母さんが改善してあげれば、ずいぶん良くなると思います。
私の鉄欠乏や栄養の吸収の悪さは、まだまだ改善の途上ではあるけれど、
アミノ酸、亜鉛不足、ミネラル不足も徐々に改善されてきたかもしれない。
逆流性食道炎が治るまで、しばらくゆるゆる糖質制限でいってみようと思います。
【追記】
豆類について。
豆類はそんなにしょっちゅう食べるわけではありません。
やっぱり豆類はフィチン酸や甲状腺腫誘発物質など半栄養素(ミネラル阻害物質)が多く、吸収も悪い。
豆類は好きなんだけどやっぱり豆類を食べ過ぎると胃が重くなって。
豆類を控えるだけで私はずいぶん体調が軽くなったりします。
かのピタゴラスも「豆は食べるな」と言っていたとか。
また、植物性のタンパク質は植物が生きるためのアミノ酸しか含まれておらず、
植物性のタンパク質だけ食べていてもタンパク質の元になる必須アミノ酸は補えません。
また、体への吸収が非常に悪く植物性タンパク質だけで体を補うなら大量に食べなくてはいけません。
でも大量に食べるとこんどは豆類の半栄養素のためにミネラル不足を起こしてしまいます。
動物性のタンパク質には、動物である人間が生きるために必要な必須アミノ酸やヘム鉄や亜鉛が吸収の良い状態で含まれているので、やっぱり動物性のタンパク質も大切だと言われる理由はここにあると思います。
豆乳にしても、飲み過ぎはミネラル排出作用や甲状腺腫やを誘発するので、女性や子供はあまり頻繁に飲まないほうがいいと思う。
(だから私はヤギミルクやアーモンドミルクやココナッツミルクなどいろいろ代替ミルクを摂り入れて、豆乳だけに偏らないようにリスクを分散しています。
実際、毎日豆乳飲み続けていた時は体調があまり良くなかったし、抜け毛も多かった。)
それくらい未発酵の大豆は発芽毒を多く含んでいます。
また、豆類は外敵から身を守るために強力な生物毒(発芽毒)を持っている。
いわゆるアクというもの。
大豆で吸収が良いのはやっぱり味噌と醤油。
大豆は発酵させて味噌や醤油にするとアミノ酸や酵素の力で発芽毒が分解され、
体にとってとても良いものに変わります。
製造上しっかりと水切りをする高野豆腐や油揚げも安全度は高い。
かといって、豆類を避けているわけではなく、豆類は好きなので、
高野豆腐や豆腐やひよこ豆やレンズ豆など色々な豆類を食べます。
未発芽の豆類を食べるときは、先ほどのリーキーガットのスープのしくみを考慮し、
レンズ豆とスペアリブの煮込みとか、
豆とベーコン(無添加)のスープとか、
チリコンカンとか、
動物性と組み合わせて食べると半栄養素の害を中和できるのではないかと思う。
ようは何を食べるかより、どう食べるか。
食べ方って、とても大事ですね。