私は「火星の人類学者」。この世界と遠くて近い、、、。 | HSP2.0・育成者、支援者、サポート者のための〜非認知能力アップ実現のためのポリヴェーガル理論理解

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敏感、繊細、感受性の高いHSP(highly sensitive person)が、生まれ持った感性と強みを仕事に活かして生きていくことをサポート。
日本で最初にHSPとポリヴェーガル理論を結びつけ、生きづらさは自律神経系のケアで解消できることを説いている。

リンカラ ~ 皆川公美子です。


これはもうすご~~~~く前に読んだ本なのですが、

思い出して本棚から引っ張り出してきました。

この本、おもしろかった。


「火星の人類学者 ~ 脳神経科医と7人の奇妙な患者」

オリバー・サックス著 早川書房

1998年ごろに読んだ本だったと思います。



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Amazonで調べてみたら、まだ売ってました。

文庫版でこんな感じ。

Amazon 1,015円

(単行本、文庫本どちらも負けずに個性的なカバー


脳神経に障害を持ち、不可思議な症状に悩まされる7人の患者たち。

この本にはその7人のユニークな患者たちのハナシが

載っています。



その一人が、女性動物学者テンプルです。

彼女は自分を称して「火星の人類学者みたいだ」と言います。

人の感情のつながり方が分からなくて、

動物の感情は理解できる、いわゆる自閉症です。

けれどもその動物への理解を生かして、博士号を取り、

大学で教鞭をとり、事業も展開しています。




例えばインタビュアーの博士が道順を聞くと、

7分にわたり詳細かつ正確に道を教えるのですが、

え?今どこの角を曲がると言いました?

と些末なことを聞きなおすと、

7分に渡るその膨大な道順説明をもう1度

一句違わず繰り返す。

コーヒーをいかが?など、お気遣いは一切できない。

自分が決めたとおりのしきたりで

決めたとおりの説明をする、

これらは自閉症の典型です。




そして「ルームメイトが科学の教授に熱をあげたとき、

それがなんだか理解できなかった。」

テンプルは人間が人を愛しく思う感情が理解できません。

けれど、例えば牛が屠畜場で子牛と引き離された鳴き声は、

母牛の悲しみとうろたえだと理解できる。

彼女は屠畜場での最期の道、牛が連れていかれる道を

ゴールの見えないカーブにしたり、

「人口抱きしめ機」なるものを作って、

(ねじや板やばねやクッションを使って、

ちょうどよい圧力でくるまれる=抱きしめられる)

それを動物に応用したり、

事業を展開して立派に地上で生きています。




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テンプルの場合は自閉症という病名がつくので

極端な例ですが、

へ~~~人ってこういう風に行動するのか。。。

と「一般的な常識」とか「一般的な行動」に感心することがあります。


これはきっと誰しも少しずつ持っている感覚なのかな?と

思ったりして。


飲み会はこうやって誘うとうまく事が運ぶのか。。。。

こういうこと言うと場がぎくしゃくするのか。。。

等々、


現実に起こっていることなのに、

まるでどこかほかの星のできごとのように

そのモノゴトを観察することはありませんか?



人間の脳の不思議。

最近そのキーワードにひきよせられることが多い私です。



「人間の脳は10%しか機能していない。20%なら?50%なら?」

「奇跡の脳」。右脳は「今、私は満ち足りていて周りとの境目がない」という楽観的な人格だった。





それではまた~~~~


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