ああ、これが朝ドラだったと、今朝から始まったドラマを見始めた。
ヒロインがどういうものか、どうあってほしいのか、そんなヒロイン像を、ああそうだったなあと思い出した。
まだ、トラツバが残っている。
時代の空気の中で闘うヒロインが残っている。
また見始めることもあるかも、とチャンネルを変えた。


母親が突然、アルバムってどこにあるのと聞く。
それらは父親のクローゼットの下にあるはず。
もう帰ってこない、着る人のないスーツやコートがいっぱい下がっているクローゼットの下に、アルバムが積み重ねられている。

若い父や母、そして生まれたばかりの赤ちゃんの私。
ぱぱっとページをめくり、何冊かを母に渡す。

その夜、母親はきっと時空を飛んでいたはずだ。
飛びすぎて、遠くまで行って、いつにも増して夜更かしおばあさんになったらしい。

アルバムは、古いものは、それ自体が骨董品のようで、今のように実体のない写真たちにはない重みがある。
でも、さて、これらをこれからどうしよう。

もうそんなことを考える歳になった。
子も孫もいないし、誰もこんな「家族の記憶」に心寄せる人もいない。
自分がこの世から去る前にうまく処理できるといいが。

なんでも捨てようと思っている。
なんにも残らないようにしたいと思っている。
その時まで自分のカラダとココロが動くといいのだが。

月曜は、どうもブルーな気持ちになるなあ。