ううう、うううとサイレンが鳴る。
また、救急車だ。
この暑さで、一気に増えた。
せっかく綺麗に咲いた紫陽花が、なんだか場違いな感じで気の毒だ。
若い頃は、この紫陽花が嫌いで、この花が咲きだすと憂鬱になった。
また梅雨か、その次には夏で、その次は秋でと、季節の移ろいがただただダルく、心が重くなった。
今、歳のせいか、何でもオッケーな感じになった。
見渡すもの見渡せるものが、だんだんくっきりとわかってきたせいか、これこそが限りある身の自由のような気持ちになった。
子供の頃にも若い頃にも、戻りたくないと思うのは、このせいだろう。
重たい夢との闘いは、もういい。
日々、もっと歳を重ねた老人といると、人生の視野はさらに広くなる。
人が生きて死ぬことの全貌が少しずつ見えてきて、そうかこういうことかと思う。
そして、だんだんにこちらの力が抜けていく。
こうでなければ、とか、こうでありたいとかが、どうでもいいことに変わっていく。
どうでも良くないことは一つ。
このグダグダした尊い人生を他人が消すな、ということだけ。
国の正義を振りかざす戦争ジジイどもには、さっさと消えていただきたい。
人生に失礼だ。
あ、荒ぶってしまった。
また、救急車だ。
この暑さで、一気に増えた。
せっかく綺麗に咲いた紫陽花が、なんだか場違いな感じで気の毒だ。
若い頃は、この紫陽花が嫌いで、この花が咲きだすと憂鬱になった。
また梅雨か、その次には夏で、その次は秋でと、季節の移ろいがただただダルく、心が重くなった。
今、歳のせいか、何でもオッケーな感じになった。
見渡すもの見渡せるものが、だんだんくっきりとわかってきたせいか、これこそが限りある身の自由のような気持ちになった。
子供の頃にも若い頃にも、戻りたくないと思うのは、このせいだろう。
重たい夢との闘いは、もういい。
日々、もっと歳を重ねた老人といると、人生の視野はさらに広くなる。
人が生きて死ぬことの全貌が少しずつ見えてきて、そうかこういうことかと思う。
そして、だんだんにこちらの力が抜けていく。
こうでなければ、とか、こうでありたいとかが、どうでもいいことに変わっていく。
どうでも良くないことは一つ。
このグダグダした尊い人生を他人が消すな、ということだけ。
国の正義を振りかざす戦争ジジイどもには、さっさと消えていただきたい。
人生に失礼だ。
あ、荒ぶってしまった。