昨夜は「ニッポンシャンソン」、ご覧いただきありがとうございました。
自分の歌う番組をほとんど見たことがない、いえ、見たくないという私でしたが、今回は司会も兼ねているので、心して見ました。

一緒にご出演いただいた皆さまの、それぞれの歌に、心底感動し、ご一緒できたことの幸せが身に染みました。
ありがとうございました。

歌はやはり人なのだなあ、とますます思い、立場や年齢は違えど、歌から見えてくるその人となりこそが、歌の醍醐味なのだと思いました。
真っ直ぐな心は、それだけで人の心を打ちます。
何があっても、心をひん曲げたりネジったりせず、歌と向き合うことをまた肝に銘じました。

番組中に何回もお知らせがあったように、このメンバーで秋にコンサートをします。
一曲だけだったかたにも、曲数を増やしていただいたり、コラボなども予定しています。
ニッポンシャンソンは、フランスシャンソンとは違うのだろうと思います。
依って立つものが、どこまでも日本で、これまでこの国に馴染んできたシャンソンに母家を借りながら、今を生きる人の心の歌を歌う、そういうことだと思っています。

ですから、シャンソンは敷居が高いなどということはなく、他の音楽ジャンルと同じ「ただの歌」、そこにウンチクも予備知識もいらない、心に響く歌があればそれでいい。
そんな有りようを目指したいと思っています。

久々に向き合う私自身のことをいえば、いやあ、まだまだ道途中だなあと思いました。
もっともっと自身の核を磨かねばと自覚しました。
そろそろ古希だというのに、この歩みの遅さ。
一生勉強、確かにそういうことです。

玉ねぎの皮を何枚も何枚もむいて、やっと見つけた核の部分、それが果たしてあるのかないのか。
そんな果てしない旅を続けて行くのだなあと思います。

さて。
今日はこれから父親の入院、すぐに手術。
胃が重くなってきますが、これもまた日々の修行と思い、出かけます。

どんな時も唇に歌を。
そんな気持ちでのぞみます。
行ってきます。