先だって。
目薬の処方箋を手に薬局に行くと、マイナ保険証をお持ちですかと聞かれた。
あ、そうか、なんか言ってたなこんなことと思いだす。
マイナ保険証を使う人が多くなれば、医療機関や薬局に、たしか給付金が出るって話だった。

え、持ってませんと言うと、では次からぜひと。
だいたいがマイナカードも持ってないというと、ぜひ区役所へと言う。
そしてこれからのマイナ保険証手続きの紙など渡される。

その薬局はチェーン店の一つだった。
どうやら、チェーン店のほうが「上」からの締め付けがあるらしく、そういうお客対応になっているらしい。

それから薬局を変えた。
個人店に行くと、なんてことない。
そういう店はクリニックなどの隣にあることが多い。
医療機関でも小さなクリニックでは、これまで通り紙の保険証でも、何も言われない。
とりあえずはホッとする。

にしても、にしても。
急に12月から紙の保険証は廃止って一体なんなんだろう。
有効期限だって来年の誕生日月になってる。
判然としない。

よく言われることだが、マイナカードだって任意だったはず。
それをあの手この手で、お金を目の前にぶら下げるようなやり方で、取得者を増やしてきた。
だいたいこのやり方が失礼だ。
人を舐めてるなと思う。

そんなに良いものなら、初めから義務にすれば良かったのだ。
この辺りのやり方が、ナサケナイ。
ドカンとやると抵抗されるし、というビビリが見える。
デジタル化は時代の流れだ。
いろんな無駄を省きたい目的もわかる。
でも、やり方のコソクさが、なんともナサケナイ。

今不安なのは、老人二人のこと。
あと数年、今のままで医療を受けさせたい。薬をもらいたい。
これ、叶えられる望みでしょうか。